「私に何か問題があったのか」元卓球選手・平野早矢香「流産するなんて想像もしなかった」妊娠6週目の定期検診
その後は、赤ちゃんが自然に外へ出てくるのを待っていましたが、出てくる気配もなく、赤ちゃんは育っていないのにつわりも続いてツラかったので、結局手術をすることに。手術の日は夫が付き添ってくれました。実はそのときが人生で初めての入院だったんです。多分アスリートでは珍しいんですよね、ケガも含めて一度も入院したことないのは。 手術自体はあっという間だったのですが、術前は涙が止まらず、みんなが「大丈夫だよ。すぐ終わるからね」と最後まで声をかけ続けてくれていました。あの涙は手術に対する怖さなのか、なんの涙だったんでしょうね。
── 気持ちをまた前に向けるために支えになったことなどはありますか? 平野さん:私の場合は先生からの言葉ですね。「これは早矢香さんの問題ではなく、赤ちゃん側の問題だから。早矢香さんが何かしたからダメとか、 早矢香さんの体だからダメとかそういうことではないから」と。また、以前このお話をしたときに「実は私も…」という声をいただいて。身近でも実はこんなに流産を経験している方が多いのだなと驚きました。
■無痛分娩を希望していましたが ── その後に再びお子さんを授かりましたが、妊娠発表や妊娠期の過ごし方などはいかがでしたか。 平野さん:大変ありがたいことに、術後の回復も順調で、私は自然妊娠でまた授かることができました。でも流産の経験があったので何かあったらどうしようという思いがあり、週に1回レギュラーで出演させていただいている『グッド!モーニング』での発表直前までは、本当に信頼できる方にしかお話ししていませんでした。
ただつわりがひどくて。生放送の前夜はもし放送中に吐き気が来たらどうしようと思うとなかなか寝つけず。放送中も見えない場所にタオルやゴミ袋を忍ばせていて、気が気ではなかったです。 もちろん、つわりがひどくて入院する方もいるそうなので私のツラさはまだまだなのかもしれませんが、出産後のサポートを必要としている人の声も大きいいっぽうでつわりがひどい人など、出産までのサポートやフォローも必要なんじゃないかなと経験から感じています。