90歳・草笛光子がバサッと“一笑両断”! 『九十歳。何がめでたい』
ニッポン放送「ひろたみゆ紀のサンデー早起き有楽町」(日曜朝5時~)で、おススメの最新映画をご紹介しているコーナー『サンデー早起キネマ』。6月16日は、自分の真っすぐな思いを屈することなく貫き通す主人公に圧倒される3本をご紹介しました。 その1本は、草笛光子さん生誕九十年記念映画。生きづらい世の中を“一笑両断”! 笑いと共感の痛快エンターテインメント『九十歳。何がめでたい』。
去年百歳を迎えた作家の佐藤愛子さん。歯に衣着せぬ物言いが評判となり、シリーズ累計175万部、世代を超えて多くの方に愛されたベストセラーエッセイ「九十歳。何がめでたい」がついに実写映画化されました。 去年10月誕生日を迎えて90歳になった草笛光子さんが、90歳の時の佐藤愛子さんを演じます。
断筆宣言をした90歳の作家・佐藤愛子。のんびり過ごすはずが、新聞やテレビをぼーっと眺める鬱々とした日々に、気分が沈みがちです。 同じ頃、大手出版社の中年編集者・吉川は、昭和気質なコミュニケーションがパワハラ、セクハラだと問題になり、謹慎処分に。 そんなある日、吉川が所属する「ライフセブン」編集部で、愛子の連載エッセイ企画が持ち上がります。断筆を理由に断られても、吉川は毎日自宅に押し掛け説得しますが、愛子の意志は固く、あえなく玉砕。しかし、情けなくうなだれる吉川の姿にほだされ、「九十歳。何がめでたい」と連載のタイトルを書いた原稿用紙を渡してしまうのです。 こうして孤独な2人がタッグを組んで、連載がスタートします。この時代、人々が思っても口には出せないようなヤケクソの本音をエッセイにぶつける90歳の愛子。大いに笑って共感できるエッセイは、書籍化されるやいなや、全国の書店で売れ行きナンバーワンに! 愛子も吉川も息を吹き返したように思えたのですが、さらなる苦難が2人を襲います……
まさに等身大の90歳役。バサッと切るような物言いの草笛光子さんが、潔くて拍手喝采! でも、とってもチャーミング。 愛子と漫才のような攻防戦を繰り広げる吉川には、唐沢寿明さん。新境地です。もじゃもじゃ頭に昭和のおじさん気質と、ウザいのに、どこか憎めないキュートさがあります。 そして、愛子の娘に真矢ミキさん、孫には藤間爽子さん、吉川の妻に木村多江さん、娘に中島瑠菜さん、さらに、片岡千之助さん、オダギリジョーさん、清水ミチコさん、LiLiCoさん、宮野真守さん、石田ひかりさん、三谷幸喜さんなど豪華ゲスト陣が集結! まあ、いい味出してくれます。