海外メディアも大坂なおみのコンビ解消理由に注目「金銭問題ではない」「噂に傷心」
今大会の地元UAEの「Sports360°」は「大坂がドバイでバインコーチとの関係解消について語る」との見出しを取り、「世界1位の大坂が日曜日のドバイ・デューティーフリー・テニス選手権でバインコーチとの驚きのコンビ解消が経済的理由ではなく、広まる噂を耳にして傷ついていると明かした」と伝えた。 記事は、「大坂の2つのグランドスラム大会優勝と世界ランキングトップへの上昇を見届けたバイン氏と、大坂の13か月続いた専属コーチの関係は、日本人スター(の大坂)が『もう一緒に仕事をしない』とソーシャルメディアで発表した今月初めに終わりを告げた」と経緯を説明。「21歳(の大坂)は自身の(コンビ解消の)理由をつまびらかにすることはなかったが、それがお金の問題ではないということは明らかにした」と記した。 そして同記事は、大坂の「みんながお金に関係する問題だと考えているが、それは違う。自分にとって、それは今まで聞いた中でもっとも傷ついたことの一つ。チームのみんなと一緒に遠征してきて、自分の家族よりも彼らのことを見ている。彼らに対してそんなことは絶対にしない」とのコメントを報じた。 その上で、コンビ解消のきっかけが、昨年のチャールストンでの大会にあったと言及。 「大坂は、チャールストンでユリア・ゲルゲスに敗戦したが、彼女は、前日の起床時に『気が重く』感じ、理由は定かでないという話をしていた。現全豪オープンチャンピオン(の大坂)は、この件についてこれ以上多くは語らなかった。ただバイン氏との蜜月時代に彼が行った仕事について敬意を表している」と続けた。 記事は、また大坂だけでなく、シモナ・ハレプ、アンゲリク・ケルバーもメジャー優勝後それぞれが違った理由でコーチとの関係を解消していることを紹介。大坂の決断が決して急なものではなかったことを明らかにした上で、ドバイでの大会には、父親とフィットネストレーナーのアブドゥル・シラー氏、トレーナーのクリスティナ・スター氏、そして日本人コーチの吉川真司氏の体制で挑むことを記した。さらに同記事も「2連覇を目指すインディアンウェルズにコーチ不在で行くのは理想的ではないとし、ドバイの後に新コーチを探し始めることを大坂が明かしている」と続け、3月のパリバ・オープンまでに次期コーチを決定する方向性を伝えた。 今後は、次期コーチが誰になるか、が海外メディアが注目していく焦点になりそうだ。