【福岡ボート(サマータイム)一般】深谷知博 ここできっかけをつかむ
<6日・福岡ボート・2日目> この借りは必ず返す。深谷知博(36)=静岡=は2日目11Rで絶好枠に配されたが、3コースに陣取った前田将太の全速ツケマイに沈んで白星奪取はならず。「今のはかなり悔しいです」。地元エースに食らった強烈なパンチに悔しさをあらわにしたが、静岡のエース格としてこのまま終わるわけにはいかない。 機力は決して悪くない。まだどの足も普通と言いつつも、「Sの行き足は直った」と初日に感じたウイークポイントをきっちり改善。「合わせ切れていないだけで、もっと出そうな雰囲気は十分にある」。エンジン本体の素性の良さは感じているとあって、終盤に向けての見通しは明るい。 前期(昨年11月~今年4月)は住之江のグランプリシリーズでSGVを飾ったが、残した勝率は6.88。7点勝率が当たり前の選手だけに、この数字はいただけない。「冬場は伸び型のペラが合ってよかったのに、暖かくなってから全く合わなくなった。本当に最近は絶不調です」 だからこそ、今節に懸けている。昨年は8月のSGメモリアル、10月のGⅠ70周年と当地の特別戦で連続優出。まだ優勝こそないが、抜群の水面相性を誇るだけに流れを変えるにはうってつけの場所だ。「昨年も福岡から流れが変わった。ペラ調整にも正解を出して、ここできっかけをつかみたい」。昨年も当地のGⅠ70周年から駆け上がったサクセスロード。今年もここから再び軌道修正を図る。(森 大輔)