アーセナル、アルテタ監督と新たに長期契約を締結!「これからの数年を楽しみにしている」
アーセナルは12日、クラブを率いるミケル・アルテタ監督と新たに長期契約を締結したことを発表した。 【動画】アルテタ監督が新契約にサイン! 新進気鋭の若き指揮官が、アーセナルと新たな契約を結んだ。アルテタ監督とアーセナルの契約は2024-25シーズン限りで満了を迎える予定となっており、その去就には大きな注目が集まっていた。今回、クラブからは「長期契約」とのみ明かされているが、イギリス『アスレティック』や『スカイスポーツ』など複数のメディアによると、その契約期間は2027年6月30日までだという。アルテタ監督自身がアーセナルで指揮を執り続けることを熱望したため、交渉はスムーズに進展したようだ。 新契約締結に際し、アルテタ監督はアーセナルを通してコメントを発表。ここまでの旅路を振り返り、クラブやファン・サポーターへ感謝を述べるとともに、未来に向けての意気込みも明かした。 「非常に誇りに感じると同時に、この先にチームを率いて成し遂げることへの期待で胸がいっぱいだ。今の自分があること、そしてクラブのみんなとこのような関係を築けていることを誇りに思っている」 「私はとても幸運だと思う。なぜなら、人間性が素晴らしく、野心にあふれた人々とこのクラブで毎日仕事ができているからだ。とても刺激を受けているし、やりがいも、クラブからのサポートも感じている。同時に、我々がこれまで共に成し遂げてきたこと以上のものを達成することへの期待も膨らんでいる」 「選手たちやクラブのみんなと一緒に、そしてクラブとチームを感動的に変えてくれたサポーターとともに歩んでいく、これからの数年を非常に楽しみにしている。サポーターがこのクラブの1人1人を変えてくれた。我々の明確な変化は、間違いなくサポーターのおかげだよ。これからも一緒に旅を続けていきたい。そう思えるような存在だ」 現在42歳のアルテタ監督は、現役時代にエヴァートンやアーセナルなど複数のクラブで活躍し、2015-16シーズン限りで現役を引退した。現役引退後は、バルセロナのアカデミーである“ラ・マシア”の先輩にあたるジョセップ・グアルディオラ監督のチームに加わり、マンチェスター・シティでコーチングスタッフを担当。2019年12月、前任のウナイ・エメリ監督(現:アストン・ヴィラ)が解任されたことを受け、自身が現役のラストシーズンを過ごした古巣のアーセナルに指揮官として帰還した。 就任当初はなかなか成績が安定しなかったものの、初年度からFAカップ優勝を経験。スタイルの構築に時間をかけ、イングランド代表FWブカヨ・サカを筆頭に若手を積極的に起用するなど、着実にチームを強化し続けると、2022-23シーズンにはプレミアリーグを2位で終え、クラブに7シーズンぶりとなるチャンピオンズリーグ(CL)出場権をもたらした。昨季もマンチェスター・シティと終盤まで優勝争いを繰り広げながら、最終的には一歩及ばず2位でフィニッシュ。だが、クラブ史上最多のプレミアリーグ28勝、同じく最多のプレミアリーグ91得点、そして67.3%というクラブ歴代最高勝率など数々の記録を樹立。アルテタ監督はプレミアリーグの月間最優秀監督賞に7回ノミネートされ、2024年2月、キャリアを通して7度目の受賞を果たしていた。 今季のプレミアリーグは既に開幕しており、アーセナルはここまでプレミアリーグ開幕3試合を2勝1分で終えている。 クラブの“暗黒期”に一筋の光を差し込ませたアルテタ監督は、かつて選手としてアーセナルに在籍した時のアーセン・ヴェンゲル元監督のように、文字通り“長期政権”を築くことが期待される。
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