豊島区「チームとしま」第4回全体会開催 高際みゆき区長「新しいことに突き進んでいきたい」
豊島区の有志企業が得意分野を生かし、活気のあるまちづくりを目指す「チームとしま第4回全体会」が2月28日、同区内にて行われた。 【写真】豊島区防災講座より災害時「女性として個人的に備えておきたいもの」 冒頭で高際みゆき区長は、チームとしまに期待することとして「さまざまな分野の社会課題に対し、行政がやりたいことやできていないことを共有したうえで、民間の力でやればできることがあれば接点を持って新しいことに突き進んでいきたい。豊島区は来年3月、10年後の将来像を描く基本構想を1年前倒しで作ることにした。今までの発想では古くなっているところがあるので、ぜひ皆様のお考えを盛り込んだうえで10年後の将来像を描きたいと強く思っている」などと呼びかけた。
続いてパネルディスカッションが行われ、豊島区SDGs未来都市推進課の星野和也課長より令和5年度の活動の振り返りがあり、株式会社Xcountryの鴇崎魚彦さん、株式会社JTBの椿和美さんが登壇。 昨年、チームとしまをきっかけにストリートカルチャーの祭典「TOSHIMA STREET FES(トシマ ストリート フェス)」を立ち上げた鴇崎さん。現在、豊島区内の企業での子ども向け職業体験「Kidsジョブチャレンジ」を企画する椿さんは「企業との連携をどのように進めればいいかに課題を感じ、さまざまな部署を回っているうちに行き詰まってしまった。そこでSDGs未来都市推進課に押しかけ、Xcountryさんの事例が当てはまるのではないかと提案いただいた」とアドバイスを求めた。
鴇崎さんは自身の経験を「僕は昨年の企業実行委員会からチームとしまに参加しているが、プレゼンが終わった後に誰にも話しかけてもらえなかった。その時に自分のことばかり話していたことを反省し、チームとしまでは “みんなでひとつになって、何かを作ってワクワクさせよう” ということを意識した。それが一番響いていたのがSDGs未来都市推進課で、これはSDGs課に連携を広げてもらおうと思って、そのまま行かせていただいた」などと語り、会場に集まった企業のメンバーは静かに聞き入った。 星野課長は「民間と行政の垣根を越え、何かテーマを決めて検討するようなチームとしまを作りたい」とまとめ、高際区長がすでに事業化が決まったプランのアイデアを募った。 最後にマテックス株式会社の松本浩志社長が健康経営優良法人の勉強会について、豊島区国際アート・カルチャー都市担当の藤田力部長が今後のチームとしまについて説明。チームとしまファウンダーの株式会社ironowaの武藤浩司社長、株式会社そごう・西武西武池袋本店の久保田俊樹店長、株式会社サンシャインシティの合場直人社長、東京商工会議所豊島支部の渡邊裕之会長がそれぞれメッセージを寄せた。