OpenAI、ChatGPTに検索機能を追加…検索市場でグーグルに挑戦状(海外)
OpenAIは新たな検索機能をChatGPTに追加するという。 この検索機能は、検索で優位に立つグーグルに挑戦するものだ。 OpenAIのサム・アルトマンCEOは、この検索機能はここ数週間の自身のChatGPTの「使用量を約2倍」にしたと話している。 OpenAIはChatGPTの検索機能を向上させている。 2024年10月31日、OpenAIは、質問されると「関連するウェブソースへのリンク」を提供する新たに改良された検索機能がChatGPTに搭載される予定だと発表した。OpenAIによると、ChatGPTはユーザーが検索エンジンを使わなければいけなかったリクエストにも対応できるという。 現時点では、グーグル(Google)が最も優勢な検索エンジンであり、アメリカ司法省(Department of Justice)は、グーグルが同国の検索市場の約88%を握っていると述べている。OpenAIは会話形式の質問を処理し、文脈を把握する検索ツールを提供することで、巨大テック企業に対抗しようとしている。グーグルの株価はこの発表があった後に2%下落した。 OpenAIのCEOサム・アルトマンは、この検索機能を使うことで、「おそらくここ数週間で私のChatGPTの使用量は2倍になった」と、Xに投稿している。 この機能のリリース前、ChatGPTは一定期間までの質問には正確に回答し、ウェブを検索して関連する回答を提供していた。有料のChatGPTプラス(ChatGPT Plus)やChatGPTチームプラン(ChatGPT Team Plan)を利用するユーザーは、天気や株式市場などのトピックについてリアルタイムの回答を得ることができていた。この機能は「今後数カ月以内」に有料ユーザーに展開される予定だ。 生成AIは2022年11月にChatGPTがリリースされことで爆発的に普及した。チャットボットは大規模言語モデル(LLM)からのデータに基づいて会話をし、質問に回答することができる。OpenAIによると、2024年8月の時点で、週に2億人以上がChatGPTを利用しているという。 2024年の初め、アルファベットはグーグルに「AIオーバービュー(AI Overviews)」を導入した。この機能ではAIが分析した情報源をリンクとして提供し、検索結果の横に表示する。 生成AIを検索に取り入れる方法を模索しているのはOpenAIとアルファベットだけではない。AIスタートアップのパープレキシティ(Perplexity)も検索に挑んでおり、ウォール・ストリート・ジャーナル(The Wall Street Journal)の報道によると、80億ドル(約1兆2400億円)の評価額を得るための資金調達の話し合いを進めているという。
Jordan Hart