プリンは1位、ケーキなどは2位…実は“スイーツ激戦区”さいたま市 広がり続けるさいたまスイーツ
県洋菓子協会の会長も務める朝田は、後進の育成にも力を注ぐ。店で働くパティシエの指導はもちろん、県内外の同業者から開業の相談を持ちかけられることも多い。 小中学校でも講師を務め、同業の若手から「小学校の時にシェフの話を聞いてパティシエを目指した」と言われることも。「仕事の魅力を伝えることで裾野が広がり、レベルアップしていければ」と願う。(敬称略) ■プリンは全国1位 さいたま市ではスイーツの消費量が近年高く推移している。総務省が全国の主要都市を対象にした家計調査によると、2020年~22年の平均で、プリンは全国1位、ケーキ、アイスクリーム、菓子類は金沢市に次ぐ2位。そのほかの菓子類も上位を占める。 消費拡大を受けて、市商業振興課では、「市内で作られているおやつ」を「さいたまスイーツ」として魅力発信と認知度の向上を図る「さいたまスイーツ等プロモーション事業」を展開。19年にさいたまスイーツのウェブサイトを作成し、現在約130店舗の情報を交流サイト(SNS)などを通じて発信している。
昨年10月には大宮区のソニックシティで「さいたまスイーツビュッフェ2023」を開催。市内各店のスイーツを食べ比べ、連携企画として高校生のレシピをプロのパティシエが限定で商品化するイベントを実施している。同課では「今後も拡散に力を入れていきたい」としている。