ラブレターズがキングオブコント“17代目王者”に「こんなことがあるって自分でも信じていなかった」<キングオブコント2024>
ラブレターズが、10月12日に開催された“日本一のコント師”を決める大会「キングオブコント2024」(夜6:30-9:56、TBS系)にて、合計947点を獲得し優勝。史上最多エントリーとなる3139組の頂点に立った。今大会では、MCを浜田雅功、進行を日比麻音子アナ、審査員を飯塚悟志(東京03)、小峠英二(バイきんぐ)、秋山竜次(ロバート)、山内健司(かまいたち)、じろう(シソンヌ)が務めた。 【写真】優勝トロフィーを持ち大喜びのラブレターズ ファイナリストは、cacao(初)、コットン(2回目)、シティホテル3号室(初)、ダンビラムーチョ(初)、ニッポンの社長(5回目)、ファイヤーサンダー(2回目)、や団(3回目)、ラブレターズ(5回目)、隣人(2回目)、ロングコートダディ(3回目)の10組。“日本一のコント師”の称号と賞金1000万円を懸けて珠玉のコントで競い合った。(※カッコ内は決勝進出回数) ■1stステージ475点、ファイナルステージ472点、合計947点で優勝 ラブレターズは、1stステージで、95点(じろう)、95点(山内)、94点(秋山)、96点(小峠)、95点(飯塚)、計475点を獲得。ロングコートダディと同率2位でファイナルステージへと駒を進めた。 ファイナルステージでは一番手に登場し、「YOUは何し海岸へ?」と題したコントを披露。94点(じろう)、96点(山内)、95点(秋山)、94点(小峠)、93点(飯塚)、計472点をたたき出し、両ステージ合わせて947点を獲得。2位(合計946点)のロングコートダディ、3位(合計945点)のファイヤーサンダーと僅差で優勝を果たした。 ■「こんなことがあるって自分でも信じていなかった」 大会終了直後、「第17代目キング会見」に登壇したラブレターズの塚本直毅は、優勝を勝ち取った心境を「粘りに粘って獲ったものだと思うので、ちゃんと胸を張ってこれから活動していければなと思います」とコメント。 溜口佑太朗は、「もうずっと負け続けていた人生なので、こんなことがあるって自分でも信じていなかったので。だから、本当に続けていれば報われることもあるのかなと思って。今日は自分を褒めてあげようかなと思っています」と喜びをかみ締めた。 また、塚本は「ゴールした感じが…。フルマラソンだと思ってずっと走っていたので」と本音を吐露。溜口も「僕は血の気が引きました。なんか自分の人生だっていうのがまだ信じられなかったので。絶対うそだっていう。期待せずに待っていたので」と胸中を明かした。 コンビ歴16年目、5度目の決勝進出となった今大会。溜口は「粘ってよかったなという気持ちと、あとは予選で若い子たちと一緒に戦っていて、老害みたいな扱いをされていたんですよ。初めて決勝に出させてもらったのが13年前なので。これだけ長いことやっている芸人なんかもうほとんどいないので、早く抜けろよというふうに言われていたので、一番最高の形で抜けることができたのは本当に良かった」とこれまでを振り返った。 今後の活動について、塚本は「ずっと単独ライブをやってきているので、それをいろいろな人に見てほしいので、全国を回ってみたりとかしたいかなとは思っています」と思い描く。 また、賞金の使い道については、「子供がいるので、学資保険とか。これだけ粘ってやっと獲れた賞金なので」と堅実な発言をし、溜口も「今日お米を頂いたんですけども、いつ米不足になるか分からないので、子供のために追加で米を買おうかな、備蓄をしようかな」と笑った。 先輩やスタッフからの応援について聞かれると、「本当にギリギリで活動していたような芸人を、オードリーさんとか山里(亮太)さんとか諸先輩方が、たまにライブとかに呼んでくれて、“まだいていいんですね”みたいな気持ちでずっと続けさせてもらってきたので。その応援はものすごく大きかったですね」と感謝を述べる。 また、溜口も「さっきスマホを見たら、春日(俊彰)さんから『おめでトゥース!』をいただきました。普段は既読スルーとかが多いんですけど、あちらから自発的に『おめでトゥース!』と(笑)。本当にずっと気に掛けてくださっていたので、このまま恩返しができればなと思います」と誓った。 ■「キングオブコントで人生を変えてもらった」 優勝して一番感謝を伝えたい人物を問われると、塚本は「家で待っている妻と子供ですかね」と回答。溜口は「僕は2本目のネタを選ぶきっかけになった太田光代社長」と答え、「タイタンライブでこのネタの長尺バージョンをやらせていただいたんですけども、光代社長が涙を流して笑っていたというのをスタッフさん伝手で聞いたので、“あれ、これあるのかな?”と思って」と告白。 最後に「キングオブコント」は自身にとってどんな存在かを問われ、溜口は「これきっかけで芸人を始めたので、キングオブコントで人生を変えてもらったし、今回優勝して人生を自分で変えたという感じの、そんな大会かなと思いますね。最初は道を作っていただきましたけれども、そこから切り拓いたのは自分たちなので、自信を持ちたい」とコメント。 「一字一句一緒です」と続く塚本は、しばらく考え込み、「…愛人っていう言葉はよくない(笑)?…楽しいテレビ番組です」と無難なコメントに言い換え、笑いを誘っていた。