将来宇宙輸送システムが工場「大田ベース」を公開、ASCA Hopperは最終試験へ
将来宇宙輸送システム(ISC)は2024年12月24日、同社が開発を進めている再使用型ロケットの小型離着陸実験機「ASCA Hopper」の製造や組み立てなどを行っている工場「大田ベース」(東京都大田区内)を報道陣に公開した。今後は、大田ベースで製造した部品でASCA Hopperを組み立てた上で2025年1~3月をめどに最終試験を行い、その後ASCA Hopperのミッションである高度10mの離着陸試験を和歌山県串本町で行う予定である。 【ASCA Hopperの機体概要】 都営浅草線西馬込駅から徒歩15分の位置にある大田ベースは、2023年11月から山富電機の工場建屋に入居する形で活動を行っている。ISCの本社は東京都中央区の日本橋にあり、大田ベースまでは都営浅草線だけで移動でき利便性は高い。ISCが直接雇用する約80人の従業員のうち、約20人が大田ベースを中心に活動している。「町工場が多くある大田区内で活動することにより、各部品で行う気密試験などで周辺の町工場の協力が得られるなどのメリットがあった」(ISC)という。 今回の工場公開では、ASCA Hopperの構成部品から、エンジンの燃焼系、燃料タンク、電装系システムを統合したアビオニクスユニット、姿勢制御用のSJ(サイドジェット)を披露した。
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