センバツ中止 「夏に向けて進もう」 鳥取城北、選手に監督呼びかけ ／鳥取
「無観客試合」で開催準備が進んでいた第９２回選抜高校野球大会（毎日新聞社、日本高野連主催）は１１日の臨時運営委で一転中止が決まった。出場予定だった鳥取城北の関係者は落胆しつつも、気持ちを切り替えていた。【野原寛史、小坂春乃】 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 野球部の山木博之監督（４４）は同校で報道陣の取材に応じた。「これまで何とか大会を開催しようと動いていただいたことに感謝したい。気持ちを切り替え、夏に向けて進みたい」と述べた。 新型コロナウイルスの感染予防のため、報道陣にはマスクの着用と、受け答え時に一定の距離を保ってもらうことを依頼した。 部員には練習後にグラウンドで伝えたが、ショックで泣き出した選手もいたという。報告では「自分たちができるのは中止に対してどうこう言うのではなく、次に向かって進んでいくことだけだ」と説き「夏の日本一」を目指そうと呼びかけたことを明かした。 野球部保護者会の阪上雄司会長（５１）は毎日新聞の取材に「甲子園でプレーできるんだという期待を持って、ここ数日練習してきた子供たちが傷ついたのではないかと思うとつらい。何と声を掛ければいいか分からないが、夏にリベンジを果たしてほしい」と答えた。
