東京都議会本会議で、東京都知事選3選出馬を正式表明する小池百合子知事（撮影・中山知子）

　政治ジャーナリスト田崎史郎氏は12日、TBS系「ひるおび」（月～金曜御前10時25分）に出演し、東京都知事選（20日告示、7月7日投開票）に出馬を予定する立憲民主党の蓮舫参院議員（56）が、この日、党に離党届を提出したねらいについて分析した。 　蓮舫氏は午後1時前に党本部を訪れ、離党届を提出した後、報道陣の取材に応じた。田崎氏は、離党届提出のタイミングについて「今日である必然性は特にないが、自分の映像を示しておこうということではないか」と述べ、現職小池百合子知事（71）の12日の3選出馬表明を意識した行動ではないか、との見方を示した。 　一方、小池氏が、裏金問題で大逆風のさなかにあり全国の選挙で負け続けている自民党の支援を表だって受けないために、政党に準じた選挙運動が認められる「確認団体」を設立し、その団体を通じて自民党や公明党、小池氏を支える地域政党「都民ファーストの会」が支援する「ステルスサポート」案が検討されていることについても言及。「自民、公明が小池さんと同じ演説会場で応援することはないと思うが、蓮舫さんがどうするか」と指摘。立民に離党届を提出したものの、立民や共産党、社民党など一部野党の支援が見込まれることについて「蓮舫さんは（政党からの支援を）どうするか。これまでは枝野（幸男）さんが演説に立っていた。今後、応援演説を頼まないでいられるのか、してもらうのか」と、蓮舫氏側も政党の支援色を薄めるかどうか、今後のポイントだと語った。 　田崎氏の出演時間は小池氏の出3選出馬表明前だったが、「蓮舫さんが（電撃出馬表明で）仕掛けてきたケンカを、買わざるを得ない。だから、政党色を薄めようと、先にやっている」と指摘。一方、小池氏の心情について「燃えていると思いますよ、政治家だから。『来たわね』という感じじゃないですか」と、今後激化が予想される2人の対決構図にも言及した。