新潟・刈羽村長選、現職が無投票7選 「原発あることが望む姿」柏崎刈羽原発の再稼働容認
任期満了に伴う新潟県刈羽村長選が12日告示され、無所属現職の品田宏夫氏(67)以外に立候補の届け出はなく、無投票で7選が決まった。無投票は平成28年以来8年ぶり。品田氏は、同村などに立地する東京電力柏崎刈羽原発の再稼働を容認する立場をとる。 午後5時に立候補の届け出が締め切られると、品田氏は村内の選挙事務所で支援者と万歳三唱。7期目に向け、「村が食料政策に関与できるよう、農業政策を進めていく。頑張る村民を応援するような7期目にしたい」と抱負を語った。 同原発の再稼働問題については「発電所(原発)が村にあって発電することで地域が機能していく。発電所があることが私たちが望む村の姿だ」とした。 品田氏は、原発の再稼働に地元同意が必要なこと自体を疑問視。「国のエネルギー政策は原発を活用するとしている。国策に地元の同意が必要なのはおかしなこと」としている。 同原発は同村と柏崎市にまたがって立地。同市長選は今月10日に告示され、同原発の再稼働を条件付きで容認する2人と、反対する1人が三つどもえの戦いを演じている。投開票日は17日。