五輪旗 2028年大会開催地のロサンゼルスに到着
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【8月13日 AFP】五輪旗が12日、2028年大会の開催地米カリフォルニア州ロサンゼルスに到着した。 カレン・バス(Karen Bass)市長はヤシの木と「LA 2028」のロゴが描かれた飛行機で着陸し、パリ五輪に出場した米国代表の選手とともに五輪旗を持って滑走路を横切った。 記者団に対してバス市長は「私たちの街、地域が準備万端でいられるようにしなければというプレッシャーを感じている」「今、われわれは旗を手にしている。責任がある。ロサンゼルスにはやるべき仕事が多くある」と述べた。 飛行機が着陸する直前には、ロサンゼルスをマグニチュード4.6の地震が襲っており、こういった特異な問題が発生する可能性をタイムリーに思い起こさせた。 バス市長は「地震のようなことに備える」ことがインフラ計画のカギになるとし、「この地域に影響を及ぼすと思われていなかった気象現象も今や起こっており、それに対しても備えなければならない」と続けた。 パリ五輪の閉会式に出席したバス氏は、ロサンゼルス大会で「自動車のない五輪」を実現させる計画を概説している。 高速道路が縦横無尽に広がり、交通渋滞が日常茶飯事となるほど自家用車に依存している都市としては、この公約は野心的なものとなっている。 当局は全国から借り集める3000台のバスを導入し、専用レーンを設置する計画を立てている。自家用車は使用禁止とはならないものの、公共交通機関が優先されることになっている。 前回の五輪が行われた1984年は、多くの住民がロサンゼルスを離れたこともあり、交通渋滞を回避することができた。 南カリフォルニア大学の産業システム工学教授のジェームズ・ムーア氏は、「実際にそれができるかどうかは懐疑的」としつつ、「2028年に住民が同じ戦略に従い、数日間市外に出れば、道路のスペースがすいて、バスで全員が移動できるようになるかもしれない」と述べた。(c)AFPBB News