事実上、最後のバファローズユニ姿をファンに披露する山崎。同一リーグの移籍となり、これからは敵としてオリックスの前に立ちはだかる。写真：野口航志

　オリックスは11月26日、京セラドーム大阪で『Bsファンフェスタ2023』を開催した。選手のトークショーやサイン会、撮影会などさまざまな催しが行われ、大いに盛り上がった。今回は日本ハムへＦＡ移籍する山崎福也、メジャー挑戦の山本由伸、それぞれ巨人、日本ハムにトレードとなった近藤大亮、黒木優太も参加し、最後のバファローズのユニフォーム姿をファンに見せた。 　日本ハムへの移籍を前日の25日に発表したばかりの山崎は、ファンフェスのエンディングで挨拶。 「まず、この場を設けてくださった球団の関係者の皆様に、今日は本当に感謝してます。そして、この球場にたくさん、今日はファンフェスに来ていただいたファンの方々、 ほんとにありがとうございます。報道等で皆さんご存じかもしれませんが、来季、北海道日本ハムファイターズさんで、野球をさせていただくことになりました。本当に、いい時も悪い時も、僕がなかなか成績が出ない時も、ファンの方々は、温かく見守ってくださり、本当に感謝しております。最後の最後まで悩みましたけど、この前のパレードの時だって、本当に熱いご声援をいただき、本当に心がグラグラ揺れていました。来季からも同じリーグということで、また京セラドームで投げることがあると思います。その時は、温かいご声援、また温かく見ていてください」 　 　感極まったのか、声を詰まらせながらファンに感謝の意を述べると、最後に「そして、今後ろにいるチームメイトと対決できることを僕はすごく楽しみにして、北海道に行って頑張ってきます。最後になりましたが、オリックスの関係者の皆様、ファンの皆様、本当に９年間ありがとうございました」と思いの丈を伝えきった山崎。スタンドからは大きな拍手と声援が沸き起こり、山本とともに被っていた帽子を客席に投げ入れてからベンチ裏へ消えていった。 　イベント終了後、「９年間応援してもらったし、さっきも言ったけど良い時も悪い時も暖かく見守ってくれていたので、本当に最後の最後まで迷ったけど、ファンの皆さんには感謝してます」と改めて感謝の意を口にした山崎。最後はこみ上げるものが「すこしありましたね」と照れ笑いしていた。