試行錯誤のフォーム生かし、強力打線を三者凡退 有明高専・長投手
(30日、第106回全国高校野球選手権福岡大会1回戦 香椎9―0有明高専) 有明高専は序盤で7点を取られ苦しい展開に。四回から長(ちょう)寿弥(としや)投手(3年)がマウンドを任された。「5回コールド負けはしたくない」。2段モーションからの緩急をつけた投球で、強力打線を三者凡退に抑えた。 春の県大会では制球が定まらず「何もできなかった」。打たれにくい投球を模索する中で試したのが、今年から解禁された2段モーションだった。打席に立った仲間に「打てん」と評価された。さらに磨きをかけ制球力も上がった。 試合には負けたが、最後まで粘り強く投げ、大きく崩れることはなかった。試行錯誤する中で成長した長投手は、「これからも様々なことにチャレンジしていきたい」と前を向いた。(中村有紀子)
朝日新聞社