福島県南会津地方で死亡事故多発 防止活動強化へ 行政や警察 12月9日まで重点対策期間 交通指導や周知
福島県南会津地方で交通死亡事故が相次いでいる事態を受け、行政や南会津署、交通関係団体などは事故防止活動の強化に乗り出す。1日から12月9日までを重点対策期間とし、交通指導や住民への周知などに取り組む。南会津町の県南会津合同庁舎で開いた交通対策協議会で決めた。 南会津署は取り締まりや交通安全教室の開催、町村の交通対策協議会は防災無線やアプリによる広報を実施する。県南会津建設事務所は交通事故発生場所に減速を促す看板を設置する。 管内の今年の事故発生状況が示された。昨年までの3年間は死者はゼロだったが、3人に増加している。南会津町と下郷町での発生が全体の約8割を占めており、県外の運転者が約3割いる。午前8時から午後5時までの発生が約7割で、前方不注視や安全不確認が多い。 協議会には各機関の代表ら約20人が出席した。会長の和田正孝県南会津地方振興局長が「気を引き締め、一丸となって対策を進めなければならない」とあいさつした。
(会津版)