2.24にふたつの世界戦。さらに7人のランカーがひしめく黄金期に突入! 「アフター井上尚弥 」のバンタム級日本人ボクサーが熱すぎる!!
■世界戦「待機状態」の実力者たち エマヌエル・ロドリゲス(31歳=プエルトリコ)の持つIBF王座への挑戦が内定しているのが西田凌佑(27歳=六島)だ。 【西田凌佑=IBF1位、WBO2位、WBC7位。8戦全勝(1KO)】 1月30日にアメリカで行なわれた入札で西田のプロモートを担う亀田プロモーションが30万10ドル(約4430万円)を提示してイベント開催権を落札。5月か6月に日本開催が有力と伝えられる。 ちなみに王者と指名挑戦者の入札による対戦ということで、65%の19万5000ドル(約2879万円)がロドリゲスの報酬、35%の10万5000ドル(約1550万円)が西田の報酬となる。 「挑戦者で1500万円は破格ですね」と山中氏。その上で「これも楽しみな試合」と話す。 「ロドリゲスは井上尚弥くんには2回KO負け(2019年)したけれど、1回は絶妙な間合いで圧力をかけていた。テクニックと強さを併せ持った選手ですね」と分析。 「西田くんはプロキャリアは浅いけれど、3戦目で世界挑戦経験者の大森将平くん、4戦目で元世界王者の比嘉大吾くんに勝っているサウスポーで、前の手(右)の使い方がうまい。パンチ力には欠けるけれど左のタイミングも良く距離感がいいので、相手は入りにくいはず」 チャンスはあるのだろうか。 「技術戦になりそうですね。ロドリゲスを相手にどれだけやれるのか楽しみです」 昨年6月、WBAの挑戦者決定戦を勝ち抜いて1位にランクされている石田匠(32歳=井岡)も待機状態だ。24日の井上拓真vsアンカハスの勝者に最優先で挑戦する権利を持っている。 【石田匠=WBA1位、IBF3位、WBO3位、WBC10位。37戦34勝(17KO)3敗】 「基本に忠実できれいなボクシングをする選手。ジャブが多くて、どんな相手に対してもうまく戦える選手という印象です。スーパーフライ級時代からずっとトップレベルを維持していることはスゴい。拓真くん、アンカハス、どちらと戦ってもおもしろい勝負になると思いますよ」 15連続KO勝ちの日本タイ記録を持つ前出の比嘉大吾(28歳=志成)は元WBC世界フライ級王者で、減量苦のため2階級上のバンタム級に上げてきた選手だ。一時は西田に敗れるなど低迷していたが、最近は53.5㎏になじんできたこともあって4連勝と好調を維持している。 【比嘉大吾=WBO4位、WBA5位、WBC6位、IBF10位。24戦21勝(19KO)2敗1分】 「昨年末の試合では世界ランカーを相手に顔面を攻めた後ボディで仕留め、アピールできたと思う。強い、と感じさせた試合。彼自身も自信を深めたはず。4団体すべてで15位以内に入っているので、どこまで行けるか楽しみです」 堤聖也(28歳=角海老宝石)は4度防衛した日本王座を1月に返上して世界に照準を合わせている。 【堤聖也=WBA4位、IBF4位、WBC11位、WBO12位。12戦10勝(7KO)2分】 「プロでは12戦ですがアマチュアで100戦以上やっている選手。うまさがあるだけでなく泥くさいボクシングもこなすし、ハートが強いので接戦になっても勝ち切る強さがある」 WBA、WBC、IBFが順番待ちとなっているだけに、狙いはWBO王者のジェイソン・モロニー(33歳=オーストラリア)か。