阪神、金本監督の迷走采配で連敗
5日のゲームでは、延長11回にも、ほとんど打席経験のなかったピッチャーの安藤に、バント、バスター、バントとサインが切り替わって、結局失敗に終わっていた。これも能力以上を求めたベンチの迷走が、選手を緊張させ、失敗につながった。 信頼がなくなればチームなど成立しないが、選手を疑ってかかる勇気も、ときには必要である。失敗のリスク、選手の技量、技術を考慮した上で、最良の選択を取るのがベンチの仕事である。たとえセオリー無視と言われようが、ベンチは迷わず、今こそ開幕時に披露した“怖いもの知らずのチャレンジ野球”の原点に回帰すべきである。 143試合、100パーセントベストな采配を就任1年目の金本監督に、ファンもフロントも求めてはいない。「超変革」の名のもと、若手を大抜擢し続けて、来年、再来年に向けて期待を抱かせる戦いを続けているのだ。ここでベンチが迷っていれば、その未来も台無しになる。チームは連敗、借金「1」となった。 (文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)