<川床明日香>「虎に翼」で優未役 “母”伊藤沙莉と間違われて「自信に」 廊下ですれ違った佐藤二朗にも「沙莉ちゃんかと」
◇主人公の娘役で終盤から参加に「不安」も
では、優未から見た母・寅子とはどんな存在なのだろうか。「無償の愛をもらっている意識はあって」と話す川床さん。
「どんどんと年齢を重ねてきて、お母さんであることは間違いないけど、立場が変わる瞬間はあるのかなと思いました。優未はしっかりしていて、達観もしているから、もはや優未が寅子のお母さんみたいになる瞬間、というか。子供の頃にもあったとは思うのですが、だから変に大人っぽく振る舞うわけではなく、自分の意見が浅くない、揺るがないものがあるという部分が、結果として年齢以上に大人っぽく見えればいいなとも思ったので、大人っぽさをあまり意識せずに演じていました」
そんな川床さんだが、注目度の高い連続テレビ小説「虎に翼」に、主人公の娘という大きな役で終盤から参加することに対して「本当に不安はありました」と告白する。
「でも衣装合わせのときに伊藤さんから『母です』とあいさつしていただけて、そこでほっとしましたし、(伊藤さんと)『似ているよね』と言ってくださった方もいて、それも自信になりました。役衣装でいるときにNHKの廊下で佐藤二朗さんとすれ違ったのですが、伊藤さんと間違われて、あいさつをされたことがあって。このときは佐藤さんが間違いに気づいて『沙莉ちゃんかと思ったごめん!』って(笑い)。でも自分としてはうれしかったというか、自信になったというか、『大丈夫だ』って思える安心材料にもなりました」
ドラマは残り2週となったが 川床さんは「お母さんはもちろん、お母さんだけじゃなく、たとえば花江ちゃんとか、いろいろな人に育ててもらって家族がたくさんいることが、優未という人間を作っているんだってところを改めて感じてもらえたら」と思いを明かす。
「以前は自分も外から今作を見て、そのときから面白いと思ってきたのですが、撮影に参加して、この作品が多くの人に愛されるゆえんが分かったというか。本当に温かい現場で、キャストさん、スタッフさん一人一人の作品に対する熱量が本当に詰まっていると思ったので、それが最終回に向けてより一層、感じられると思っています」