レタス平年比5割高 暖冬や春先の低温 天候不順で高止まり
レタスの相場が高止まりしている。結球レタスは、天候不順で不安定な入荷が継続。月後半以降、主要卸の1キロ価格は200円を上回り、平年比5割高で推移する。代替需要でリーフレタスも堅調な相場が続く。 結球レタスは暖冬による前進、春先からの低温と雨天が重なり、品薄が長期化。26日の日農平均価格(各地区大手7卸のデータを集計)は1キロ206円。前日より下げたが、平年(過去5年平均)比50%高となった。 終盤の茨城産は「残量が少なく、平年より若干早い5月上旬で大方が切り上がる」(JA岩井)見通し。代替需要で、サニーレタスが26日は1キロ378円と同62%高。東京の青果卸は「連休明けには後続の群馬、長野産がまとまって端境は解消に向かい、高値に一服感が出る」とみる。 レタスの高値を受け、カットサラダが好調だ。首都圏のスーパーの4月の売上高は前年比1割増。「価格がほぼ変わらず、使い勝手も良く、消費が伸びている」という。
日本農業新聞