ほころび始めた南信濃の河津桜

　長野県飯田市南信濃和田の遠山川堤防沿いに植わる河津桜がほころび始め、濃いピンクの花を咲かせている。遠山郷観光協会によると、週明けの20日ごろにも満開になる見込みという。 　観光協会は8日、昨年より1日早く開花を宣言。その後は気温の低い日が続き、15日現在は2～3分咲きという。 　河津桜は静岡県賀茂郡河津町発祥で、早咲き桜の一種。八重咲きでソメイヨシノよりもピンク色の色彩が濃く、開花期が早い。 　南信濃和田出身で浜松市在住だった故飯島祐男さんが2001（平成13）年、苗木200本を寄贈。前年の「かぐらの湯」オープンを祝い一帯の景観向上を願ったもので、かぐらの湯から松島橋にかけて植栽された。 　観光協会は「春を告げる河津桜を見に来ていただき、温かい気持ちになって」と呼び掛けている。