筑波大のタックルを受けながら突破を図る青学大ＣＴＢ河村主将

◇２９日　関東大学ラグビー対抗戦Ａグループ　青山学院大３０―２２筑波大（秩父宮ラグビー場） 　昨季７位の青学大が同４位の筑波大を相手に１９９３年以来３１年ぶりに白星をもぎ取り、今季初勝利（２敗）を挙げた。相手は高校日本代表やＵ―２０日本代表の経験者８人を擁する一方で味方陣営は１人だけ。「今年は練習時間を２・５倍、走る量は３倍に増やしたし、私生活も改善しました。全員で勝つんだという気持ちで筑波を上回れたと思う」。ＣＴＢ河村凌馬主将（東海大仰星・４年）は胸を張った。 　試合は前半、ＷＴＢ川端（東福岡・４年）、プロップ木村（国学院栃木・２年）のトライなどで１７―１０とリード。後半８分にはＳＯ青沼（仙台育英・４年）のＰＧで１０点差まで広げたが、そこから連続トライを奪われ１点差にされたが、動揺はしなかった。

筑波大のタックルを受けながら突破を図る青学大ロック荒川

　「相手の強いところでトライされるのは『必要経費』。気にするなと声をかけ合った」と振り返ったのはロック荒川真斗（国学院久我山・３年）。そこから攻め返し、２８分にはその荒川が再び筑波大を突き放すトライで勝利を決定付けた。 　「練習時間が延びて、負荷もストレスもかかった中、選手みんなハードワークを続けてくれた」と糊谷ヘッドコーチも選手をたたえた。目標の大学選手権８強を見据え、次戦は１０月１２日、早大に挑む。