福島2人殺害、無期懲役確定へ 最高裁、死刑回避を支持
福島県三春町で2020年、面識のない男女2人をトラックではねて殺害したとして、殺人や道交法違反(ひき逃げ)などの罪に問われた盛藤吉高被告(54)の上告審で、最高裁第1小法廷は死刑を求刑していた検察側の上告を棄却する決定をした。27日付。裁判員裁判で審理された一審福島地裁郡山支部の死刑判決を破棄し、無期懲役とした二審仙台高裁判決が確定する。 5人の裁判官全員一致の結論。決定理由で堺徹裁判長は、被告が2人を殺害しようと周到に準備していたとは言えず「死刑の選択が真にやむを得ないとまでは言い難い」とした。