鶴見緑地でレーザー光線乱舞 幻想的な光の演出
鶴見緑地でレーザー光線乱舞 幻想的な光の演出 THEPAGE大阪
大阪市鶴見区の花博記念公園鶴見緑地で、レーザー光線が夜空を舞う「鶴見光の花桟敷」がこのほど開かれ、多くの区民らが幻想的な光の演出を楽しんだ。昨年に続く2回目で、今年は会期が2日間に延長され、色合いも緑の単色からカラーレーザーにバージョンアップ。初冬の鶴見緑地が歓声に包まれた。
7歳少女は「オーロラみたい」
レーザーショーの演出時間は1回5分間。花桟敷を舞台に、午後5時半から8時まで30分ごとに6回ずつ上演された。音楽と連動してレーザー光線が夜空に投射され、瞬時に姿を変えていく。鶴見区役所が昨年初めて1日だけ開催したが、好評だったため今年は2日間に延長。併せて緑色の単色レーザーをカラーレーザーにバージョンアップ。来場者は昨年の1万4300人から3万1300人に増えた。 静かにスモークが漂い始め、レーザーショーの開演。カラフルなレーザー光線が夜空を焦がすと、「すご~い」「きれ~い!」の歓声が沸き起こる。鮮烈な光の直線が扇状に飛び交い、スモークのスクリーンで柔らかい光の映像が揺れ動く。 レーザー光線の一部が池をはさんで対岸の樹木や水面にも映り込み、緑地が一体となった幻想的情景を醸し出す。光とサウンドの競演に見入っているうちに、5分間の上演時間があっという間に終わる感じだ。 「赤、青、緑の光がきれいかった」(4歳女児)、「オーロラみたい」(7歳女児)と子どもたちは驚き、大人も「イルミはよく見かけるけれど、レーザー光線は初めて。迫力がありました」(30代女性)、「スモークが光のカーテンみたいで素敵」(40代女性)などと、満足気だった。
夢を書き込む「メッセージ行灯」も
会場ではろうそくがともる「メッセージ行灯」を、100円の参加料で、先着250人ずつ募集。子どもたちが願いごとなどのメッセージを記入した行灯を、家族とともに設置する情景が見受けられた。 「サッカーでガンバに入りたい」「ケーキ屋さんになりたい」「ピアノの先生になれますように」など、子どもたちの夢は個性豊か。熱心にペンを走らせていた小5男児は照れながらも見せてくれ、「アメリカのきょうりゅうパークにいきたい」「化石はっくつ者になりたい」などと、夢がびっしり書き込んであった。恐竜が好きで、すでに福井県勝山市の県立恐竜博物館へ見学に出掛けたことがあるという。 レーザーショーの合間に、アコースティックライブが開かれ、体が温まるおでんなどの特設店舗も出店。鶴見区役所は「この企画は鶴見緑地の特性を生かし、鶴見区の魅力創造の一環として開催した。これからも鶴見区ににぎわいを作り出すための情報発信に努めていきたい」と話していた。 (文責・岡村雅之/関西ライター名鑑)