バーレーン戦“久保建英・ベンチスタート”になぜ違和感を覚えなかったか。中国戦にフル出場したからでも、鎌田をシャドー起用したかったからでもなく…【コラム】
2列目の選手層は特に厚い
日本が5-0と圧勝したバーレーン戦を終えて数日が経過した段階で、ふと、思う。バーレーン戦で「久保建英がベンチスタート」と聞いても個人的に大きな違和感を覚えなかった、それはなぜだろう、と。 【画像】日本代表のバーレーン戦出場16選手&監督の採点・寸評を一挙紹介。4人が7点の高評価。MOMは2G1Aの9番 久保ほどのタレントである。普通に考えれば、代表チームで常にスタメンを張って当然。プレーしているリーグの格、チャンピオンズリーグでの実績なども踏まえると、なぜベンチなのかとそんな議論が巻き起こっても不思議はない。 試しに「久保建英 バーレー戦 ベンチ 驚き」と入力して検索してみた。ヒットした内容は主に「バーレーン戦でのスルーパス」についてであり、ネガティブな記事はなかった。議論になるような事象ではなかったということか。 改めて今回の日本代表の招集メンバー27人を見ると、いわゆる“2列目”の選手層が厚いことが分かる。三笘薫、堂安律、南野拓実、鎌田大地、久保、伊東純也、中村敬斗、旗手怜央など錚々たる顔ぶれで、中国戦とバーレーン戦では旗手がメンバー外になるほど。ここにパリ五輪組が割って入るのは至難の業だろうと、改めて思う。 そのうえでもう一度考える。バーレーン戦、なぜ三笘は中国戦に続いてスタメンなのに、久保はベンチスタートだったのか。中国戦にフル出場した久保は疲労を考慮されて先発ではなかったのか。もしくは、中国戦で起用しなかった鎌田をシャドーで試したかったのか。いずれも決定的な根拠にはならない。 そもそも決定的な根拠などなさそうだが、最もしっくりくるのは、交代枠が5人に広がりスタメンとサブの境界線が薄まったから、になる。もはやサッカーは11人ではなく16人で戦うスポーツ。かつての3人交代ならスタメンの顔ぶれが相当重要だったが、5人交代ならフィールドプレーヤーの半分を変更できる。交代の概念は明らかに変わった印象で、スタメンだから、サブだから、と分けて考えること自体がナンセンス(久保のベンチスタートに違和感を抱いた著者の感覚が古い)と、そんな結論に行き着く。 もちろん、本人はどんな試合もスタメンで出たいはずで、そうしたこだわりを持つことはプロならむしろ当然だ。 文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
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