オーバーツーリズムの京都 嵐山の駐停車禁止エリアに車で大混雑 止めるドライバー「うるせえよ…あほが」車の間を歩行者横断し危険…困惑する地元住民
駐停車禁止エリアに止まるドライバー「うるせえよ、あほが」「邪魔なのわかっているけど」
危険な状況の中、駐停車禁止エリアに止まる車は絶えません。取材班がドライバーたちを直撃しました。 (記者)「駐停車禁止なんですけど、ご存知ですか?」 (ドライバー)「(客が)出てくるさかいにな言うとったんやけど…。うるせえよ、このあほが」 (記者)「ここ(止めると)渋滞の原因になるんですけど?」 (ドライバー)「ああ、すみません」 (記者)「(駐停車禁止を)知っていましたか?」 (ドライバー)「あ、すみません」 一方で、次のような意見を述べるタクシードライバーも。 (ドライバー)「しかたない。営業してたらほとんどのタクシーが止まるからあそこで。(竹林の小径の入り口近くを)逃すとメーターが上がる。(京都駅から)だいたい3000円くらいなんよ。そやから前いくと(メーターが)上がるし、向こうやと歩かなあかんし。バス停の前に止めたら邪魔なのわかっているけど、お客さんが『降ろせ』いわはったら降ろさなしゃあないし」 (記者)「混雑の原因になっていることについてはどうですか?」 (ドライバー)「そんなんいうたらね、仕事にならへんのよ」
『平日も一方通行』とする実証実験 アンケートに6割が“歩行者の安全確保に有効”と回答するも…
こうした状況を受け京都市は去年11月、平日も含めた1か月間、長辻通を一方通行とする実証実験を実施しました。その後、地元住民を対象に行ったアンケートでは6割が「平日の一方通行が歩行者の安全確保に有効だ」と回答。石川さんは地域の理解が得られれば安全確保のために平日の日中も一方通行を実施すべきだと話します。 (石川恵介さん)「(訪れる人の)8割くらい外国の方が来られなかで、土日だけの規制が意味をなしていないです。平日も含めて一方通行みたいにしていかないといけないのかなと思います」 そして今年4月、地元住民や行政の担当者などが集まり、混雑解消に向けた話し合いが初めて開かれました。ただ、平日の一方通行化について全員が賛成ではないようです。 (近くに住む人)「一方通行だと、逆向きのバスがないですから、遠回りしないといけないし、かえって不便というときもありますよ」 (近くに住む人)「(Q平日も一方通行にするのは?)ダメです、それは。観光客より生活する人のため、それが第一ね。年寄りにはね、本当にここ、バスが行かなくなったら歩きようがないですよ」
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