鹿児島港本港区・住吉町15番街区「MICEに利用」塩田知事、サンロイヤルホテル要望内容は「コンセプトに合致」 事業者は公募へ
鹿児島県の塩田康一知事は18日の県議会で、鹿児島港本港区エリアの住吉町15番街区について、議会の理解が得られれば国際会議や展示会など「MICE(マイス)」やバンケット(祝宴・宴会)機能付きのホテルとして利用したいと明らかにした。事業者や詳細な計画を公募する意向。自民の柴立鉄平議員(鹿児島市・鹿児島郡区)の代表質問に答えた。 【写真】住吉町15番街区と周辺の駐車場
県有地の住吉町を巡っては、鹿児島サンロイヤルホテルを運営する鹿児島国際観光が8月、移転新築を目指すと表明。県に定期借地を求めている。鹿児島商工会議所もMICE施設を提案した。 県が3月に策定した本港区再開発の指針「エリアコンセプトプラン」では、住吉町は「コンベンション機能などを核とした交流・観光拠点エリア」となっている。代表質問で塩田知事は「鹿児島国際観光の要望内容はバンケット機能を有するホテルを建設したいというもので、コンセプトプランに合致する」と答弁した。 一方で県有地の借地を伴うため、公平性の観点から「公募を行う必要がある」とした。8月の定例会見でも「他に活用の希望・アイデアを持っている人がいるかもしれない。県が(サンロイヤルで)決め打ちするのは難しいのではないか」と話していた。 県は本港区ドルフィンポート跡で整備を計画する新総合体育館の基本構想(2022年策定)で、住吉町を体育館の駐車場と位置付けた。コンセプトプランにも同様の記載があるが、新たな利活用提案があった場合は県議会で議論した上で検討するとしている。
県PR観光課によると、駐車場以外での利用について今議会の文教観光委員会で担当者が説明する予定。
南日本新聞 | 鹿児島