モペットは自転車ではなく「バイク」…プレート未装着やノーヘル運転、摘発が昨年の8倍に
警察庁は11日、ペダル付きバイク「モペット」の交通違反の摘発が1~9月、全国で1606件に上り、前年同期(201件)の約8倍に上ったと明らかにした。モーターを使用せず、ペダルだけで走行してもバイクに該当することが浸透しておらず、同庁は事業者と販売時のガイドラインを策定し、周知を急ぐ。
交通違反の内訳は、ナンバープレートの未装着などの「表示義務違反」が514件と最も多く、無免許運転が319件、ヘルメットの未着用が293件と続いた。同じ期間の人身事故は全国で53件だった。
モペットは電動アシスト自転車に似ているが、主に原付きバイクに分類され、運転には免許が必要になる。ナンバープレートの装着も義務づけられている。
だが、自転車と誤認した無免許運転や歩道走行が横行しており、今月1日施行の改正道路交通法はバイクであることを明確化した。8日に策定されたガイドラインでは、販売業者らに対し、モペットがバイクであると購入者が分かるように明示することや、運転免許証の確認の徹底などを求めた。