どん底からの“返り咲き”…戦力外通告から這い上がった現役選手5人
藤井皓哉(福岡ソフトバンクホークス)
・投打:右投左打 ・身長/体重:183cm/87kg ・生年月日:1996年7月29日 ・経歴:おかやま山陽高 ・ドラフト:2014年ドラフト4位 戦力外通告、独立リーグでのプレーを経て、今やチームに欠かせない存在となっている藤井皓哉。今季は先発、中継ぎとあらゆる役割をこなしてチームに貢献した。 2014年ドラフト4位で広島東洋カープに入団。高卒3年目の2017年に一軍デビューしたが、その後は目立つ結果を残せず、2020年オフに戦力外通告を受けた。 NPB球団からのオファーはなく、翌2021年は四国アイランドリーグPlusの高知ファイティングドッグスでプレー。同年は先発として11勝・防御率1.12と圧倒的な成績を残し、オフに福岡ソフトバンクホークスと育成契約を結んだ。 2022年はオープン戦で好投を見せ、支配下登録と開幕一軍の座を奪取。21試合連続無失点を記録し、セットアッパーの座を掴んだ。最終的に55試合に登板し、5勝1敗3セーブ22ホールド、防御率1.12の好成績をマーク。 今季は先発、中継ぎとあらゆる役割をこなし、34試合(69回2/3)を投げ、5勝3敗9ホールド、防御率2.33の数字を残した。来季もリリーフ起用が示唆されており、勝利の方程式の一角として期待されている。
澤田圭佑(千葉ロッテマリーンズ)
・投打:右投左打 ・身長/体重:178cm/96kg ・生年月日:1994年4月27日 ・経歴:大阪桐蔭高 - 立教大 ・ドラフト:2016年ドラフト8位 右肘靭帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)からの懸命なリハビリを経て、復活を遂げた澤田圭佑。今季は1563日ぶりの白星を手にした。 大阪桐蔭高時代には藤浪晋太郎の陰に隠れる形となったが、2番手投手として甲子園春夏連覇に貢献した。立教大では1年時からリーグ戦に登板し、3年時には大学日本代表に選出。その後、2016年ドラフト8位でオリックス・バファローズに入団した。 ルーキーイヤーから一軍デビューすると、翌2018年には47試合に登板し、5勝8ホールド、防御率2.54の好成績をマーク。 その後も中継ぎで活躍したが、2021年以降は右肘の故障に苦しんだ。2022年にはトミー・ジョン手術の影響で一軍登板なしに終わると、オフには戦力外通告を受けた。 その後、千葉ロッテマリーンズと育成契約を結び、2023年7月に支配下復帰。シーズン終盤にはブルペン陣の一角に加わった。最終的に17試合登板ながら8ホールドポイント(2勝6ホールド)、防御率1.08。チームのクライマックスシリーズ(CS)進出に尽力した。