フェラーリ、2024年新車SF-24をシェイクダウン! ステアリング握ったルクレールは「健全になった」と評価
フェラーリは2月13日(火)に2024年シーズンのF1を戦う新車SF-24を発表。その後にはフェラーリのフィオラノ・サーキットで恒例のシェイクダウンが実施された。チームメイトのカルロス・サインツJr.と共にマシンに乗ったシャルル・ルクレールは昨年のSF-23に比べてSF-24が「より健全に感じる」という評価を下した。 【ギャラリー】フェラーリが2024年F1マシン『SF-24』を発表 ルクレールは発表会の席では、SF-24をシミュレータで走らせたところ、チームが「大きな前進」を遂げたと示唆したが、実車がその評価と完全に一致しているかどうかを語るには時期尚早だった。 そしてシェイクダウン後、ルクレールは「マシンのあちこちにカメラを貼り付けて3周しただけで、限界までプッシュした訳ではない」と語り、まだマシンから100%のパフォーマンスを引き出せている訳ではないと強調した上で、SF-24はより走りやすいマシンに仕上がったと感じたと明かした。 「昨年は1周目、あるいは1周目じゃなくても3~4周目からマシンの挙動に満足できなかったことを覚えている」とルクレールは説明する。 「マシンはとても、とても扱いにくかった。今年はより健全に感じるし、いい状態にある」 「その一方で、マシンの競争力について(現時点で語るのは)何も意味がないということも強調しておきたい。他のチームがラップタイムの改善という点でより大きな進歩を遂げたのであれば、運転しやすいクルマになっても十分な速さがなければ、サーキットで十分な速さを発揮することはできないからね」 「だから競争力という点は非常に難しい。最初の1周のフィーリングという点では、今年は昨年よりも良いフィーリングが得られていると思う」 またルクレールは、2024年シーズンの開幕3戦がバーレーンGP、サウジアラビアGP、オーストラリアGPという特殊な特性を持つサーキットでの開催となることから、フェラーリが勢力図を把握するには3月末までかかると付け加えた。 そしてルクレールは、SF-23のパフォーマンスがレースでの外的要因に左右され、予選ではフレッシュなソフトタイヤのおかげで弱点が露呈しなかったという点を指摘。2024年にフェラーリはこうした課題をクリアできたかどうかを確認することになる。 「昨年を振り返ってみると、異なるコースでどれだけ強いパッケージを持っているかを理解するためには、常に2~3レース待つ必要があると思う。あるサーキットでは非常に強力なパッケージを持っていたのに、別のサーキットではかなり苦戦を強いられるということもあるからね」とルクレールは言う。 「だからそのシーズンで何が達成できて、何が達成できないかについて結論を出す前に、異なるコンディション、異なる風、異なる気温、異なるコースレイアウトで2~3戦ほどマシンを見てみる必要があると思う」 「(昨年のSF-23には)僕が言っていた通り、バランスの問題があった。それらは外的要因に関係していて、特に風が影響していて、気温や路面温度も関係していた。それが予選ペースよりもレースペースに影響していたんだ」 「その点はデータとして定義するのが難しいから、ドライバーとしてチームにフィードバックすることが重要なんだ」
Jake Boxall-Legge, Jonathan Noble