祖父母が毎年、誕生日に「100万円」を贈与してくれます。110万円以下でも「贈与税」がかかると聞いたのですが、私は大丈夫ですよね…?
定期贈与と見なされないために気をつけることは?
税務署に定期贈与であると指摘されないためには、贈与の時期と金額を変えると良いといわれています。 1年目は100万円、2年目は90万円、3年目は110万円といった具合に、毎年贈与する金額を変えることで、定期贈与性を否定しやすくなります。また、毎年誕生日に贈与するのではなく、毎年贈与する時期を変えることで単発の贈与だと示しやすくなります。 実際に贈与したという客観的な証拠を残すことも有効です。お金の受け渡しをするたびに「贈与契約書」を作ったり、現金での受け渡しではなく振り込みで送金したりすると良いでしょう。
毎年同じ金額の贈与は避けた方が良い
年間110万円までの贈与には贈与税はかかりません。しかし、毎年同じ時期に同じ金額の贈与を繰り返すことで定期贈与と見なされ、合計金額に対して贈与税が課される場合があるので注意が必要です。 定期贈与となるかどうかは、個別に税務署が判断します。贈与税の課税を避けられるように、毎年の贈与額や時期を変える、毎年単発の贈与をしているという客観的な証拠を残すといった対策を心がけましょう。 出典 国税庁 No.4402 贈与税がかかる場合 国税庁 No.4408 贈与税の計算と税率(暦年課税) 執筆者:浜崎遥翔 2級ファイナンシャル・プランニング技能士
ファイナンシャルフィールド編集部