4/15締切り間近「自宅にいながら確定申告」e-Taxを始める前に知るべきポイントを税理士が解説
e-Taxのメリットとデメリット
利用者が増えてきているe-Taxですが、メリットとデメリットがあります。 メリットは、インターネットの環境が整っているところであれば、どこからでも24時間申告書を提出できること。また、インターネットを通じて申告書を提出しているので処理が早く、還付が迅速であることです。 そしてデメリットは、事前準備のハードルが少し高いということです。まずはご利用のインターネット環境が推奨環境に適合しているかというのを確認する必要があります。国税庁のホームページに記載されておりますので、そちらをチェックしてください。次に、電子申告等開始届出書を記入し、税務署に提出します。それによって、利用者識別番号を取得できます。その後、国税庁の確定申告書等作成コーナーで、申告書を作成します。
e-Taxで申請を行う上でのポイント
e-Taxを使って申請する際のポイントが2つあります。 1つ目は、マイナンバーカードの活用です。マイナンバーカードを持っている方は、マイナンバーカード方式、もしくはID・パスワード方式のどちらかで申告書を送信することができます。一方でマイナンバーカードを持ってない方は、ID・パスワード方式でしか申告できないので注意してください。いずれにしても確定申告書作成コーナーの手順に従って進めていってみてください。分からないことがあったらヘルプデスクもありますので、そちらもぜひ利用してみましょう。
2つ目は、スマホの活用です。e-Taxで確定申告書を送信する際には、パソコンだけではなく、スマホを利用することも可能です。マイナポータルAPというアプリをインストールし、マイナンバーカードを使って申請します。国税庁のホームページに詳細が記載されていますのでチェックしてみてください。
余裕を持って確定申告の準備を
毎年この時期には各地域の税理士会が、皆さんの確定申告をサポートする無料相談会などを実施していました。しかし今年は新型コロナウイルスの影響で、相談会の実施が難しくなっています。その結果、今年は自力で確定申告をこなさなければならないという方も多いかと思います。 令和2年(2020年)分の確定申告書の提出期限は、今年の4月15日(木)までとなっています。e-Taxは大変便利なシステムですが、ギリギリで準備を進めると、うまくいかないこともあるかもしれません。ぜひ余裕を持った準備をお願いします。 (制作協力/シオン)