京阪電鉄が全線で30年ぶり値上げ…来年10月から、京阪線の初乗りは170円→180円に
京阪電気鉄道は3日、2025年10月から、ケーブル線を除く全線の普通運賃を平均で11・7%値上げすると発表した。値上げ幅は10~60円で、消費税率の引き上げに伴う値上げを除くと、1995年以来30年ぶりとなる。3日付で国土交通省に認可を申請した。
初乗り運賃は、京阪線が現行の170円から180円に、大津線が170円から200円に上がる。主要な駅間では、枚方市(大阪府枚方市)―中書島(京都市)は350円から400円に、淀屋橋(大阪市)―出町柳(京都市)は490円から550円になる。通勤定期は14・4%、通学定期も8・8%高くなる。
京阪電鉄は、車両の更新や可動式のホーム柵の設置など、2024~28年度に計約660億円の設備投資を計画しており、値上げによる増収分を原資に充てる。今後、ワンマン運転の拡大をはじめとする合理化策も進めていく。