ホストクラブの女性客を新地の料亭に送り込む...親子3代で荒稼ぎの”新地一族”が摘発された舞台裏
親子3代で料亭を経営
10月15日、歓楽街「松島新地」(大阪府西区)の“料亭”で売春を斡旋したとして、風俗店経営者の奥田千城容疑者(31)と母の信子容疑者(52)、祖母の多佳子容疑者(76)らが売春防止法違反の疑いで大阪府警に逮捕された。 【ガサ入れの瞬間...!】千城容疑者が経営する新地の料亭が家宅捜索の瞬間 「大阪五大新地のひとつである松島新地には『料亭』と呼ばれる“ちょんの間”が約80店舗あり、千城容疑者は母と祖母と共に5軒の料亭を経営していた。1店舗あたり20人ほどの風俗嬢が在籍し、ローテーションで勤務していたそうです」(全国紙社会部記者) 容疑者親子は3代で料亭を経営していた。経営の中核を担っていた千城容疑者は、業績を伸ばすため事業を拡大させていたという。 「松島新地は店先で2~3人の女性が顔見せをし、客は好みの女の子を選べる。選択肢が増えれば、それだけ店の人気も上がります。そこで千城容疑者は、昨年11月に大阪府のミナミにホストクラブをオープンさせました。ホストクラブに訪れる客のなかで、ルックスがよく売れっ子になりそうな女性にわざと売掛金(ツケ)を作らせていた。女性が返済に苦しむと、『返済できないなら、いい店を紹介する』と言って自身が経営する料亭で売春をさせていました」(同前) ◆「親子関係は良くなかった」 悪質なホストが女性客を借金まみれにして風俗に沈める場合、スカウトマンを通じて風俗店を紹介するケースが多い。千城容疑者は直接、自身が経営する料亭に送り込むことで紹介者へ払う仲介料を浮かせていたのである。 「料亭の売り上げはどれだけ良い女性が集まるかにかかっている。千城容疑者はホストクラブで、売れっ子になりそうな女性客を品定めしていたといいます。女性客の売掛金をきっちり回収したうえに、松島新地でさらに稼いでもらうのだから、一石二鳥ですよ。千城容疑者はこの手法を使って店の売り上げを伸ばしていました」(捜査関係者) 料亭の業績は上向いたものの、「千城容疑者と信子容疑者の親子関係は良くなかった」と二人を知る近隣住民は明かす。 「千城容疑者に連れられて信子容疑者もホストクラブに行ったそうですが、それ以来すっかりホストに入れあげていたんだとか(笑)。千城容疑者は呆れ返っていましたね。親子喧嘩に発展し、二人はしばらく口を利かなかったそうです」 商魂たくましい“新地一族”の栄華は長くは続かなかった。
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