【速報】「お守りをバラバラに解体 トイレに捨てる」奈良教育大附属小学校で「いじめ」児童は転校 担任らは「いじめのSOS」受けても学校組織に報告せず
■お守りをバラバラに解体 トイレに捨てる
国立奈良教育大学付属小学校で、男子児童がいじめの被害を訴えていたにも関わらず、学校がおよそ1年間、重大事態として対処していなかったことがわかりました。 学校を運営する奈良教育大によると、現在5年生の男子児童は奈良教育大附属小学校に通っていた3、4年生の時、クラスメイトから殴られたり、踏みつけられたりするなどのいじめを受けていました。 また、男子児童について他の児童が「いらないやつと思うやつ」とクラスメイトに問いかけ、全員が手を挙げるといったいじめも行われていました。その場に居合わせた担任は、真剣に関与しなかったということです。 さらに児童が大事にしていたお守りをクラスメイトがバラバラに解体して、トイレに捨てるといったいじめも行われていました。
■担任らはいじめのSOS受けても学校組織に報告せず
児童や保護者は担任にいじめの被害を訴え、担任や学年の教師は、いじめの可能性がある事案と認識していたにも関わらず、事案を把握してからおよそ1年間、学校組織に報告していませんでした。 最終的に児童は転校を余儀なくされています。 児童の母親が転校を希望する小学校の校長に「いじめ」を申告し、その校長が、奈良教育大附属小学校の校長に連絡したことで、初めて事態を学校として事態を把握したということです。 学校側は、その後、外部の弁護士らでつくる調査委員会を設置し、児童や保護者などへのヒアリングを行なった結果、複数のいじめ行為が明るみになり、いじめ重大事態に認定されました。 【調査報告書でいじめと認定された行為】 ■「デブ」、「うるさい」、「ばか」、「くそ」、「存在ない」、「死ね」、「消えろ」、「カス」などの悪口 ■複数の児童により、叩く、殴る、踏みつける、体に乗る、といった行為を繰り返す ■折り紙のキャラクターで遊ぶ際に仲間に入れない ■折り紙、お守り、ランドセル、上靴、運動靴、水筒、筆箱、消しゴムなどを隠したり、盗んだり、壊したり、ゴミ箱に捨てたり、机をあさったりする ■虫取りで仲間外れに ■カナヘビを被害児童にだけ触らせず ■サッカーで仲間外れにした行為。仲間に入れたときも、被害児童にだけ「ちゃんとやれ」などと言う。メンバーを決める際にいつも被害児童を最後まで選ばず、また、最後に被害児童が残ったときにメンバーにいらないと言う。 ■鬼ごっこで仲間外れにする。仲間に入れても、被賽児童ばかり鬼にしたり、ルールを恣意的に厳しくしたりした。被害児童から逃げるごっこをした行為。 ■女子トイレに無理やり入れ、その後、「キモイ」と言って教室から閉めだす など