寒さ増し 冬支度 防砂ネットや座布団設置、和歌山県白浜町
和歌山県白浜町で21日、白良浜への防砂ネット張りとJR白浜駅待合室ベンチへの座布団設置作業があった。関係者らが本格的な冬の到来に備えた。 【外車ファン集う 白浜空港旧滑走路で催し、和歌山の記事はこちら】 防砂ネットは、冬の北西風で砂が付近の県道や陸地まで飛ばされないよう1982年から毎年張っており、白浜の風物詩になっている。来年3月中旬に撤去する。 この日、町職員ら9人が、スコップで砂浜に深さ0・5メートルの穴を掘り、そこに長さ1・5メートルの木製のくいを2メートル間隔で立て、木づちで打ち込んだ。くいに長さ20~30メートルのネットをひもで固定し、15~20メートル間隔で22枚張った。 この日は、町内の江津良浜にも防砂ネットを19枚設置した。来年4月中旬に撤去する。 町観光課の山下遥平さん(30)は「冬の白浜はイルミネーション、温泉、海の幸とたくさんの魅力があるので、ぜひ足を運んでもらいたい」と話した。 駅待合室ベンチへの座布団敷きは、観光客を町らしいおもてなしで歓迎しようと1990年から、寒くなる時季に合わせて町商工会女性部(愛須良子部長、69人)が取り組んでいる。 パンダ柄の生地を使った座布団(縦46センチ、横51センチ)は5種類あり、全て部員による手作り。「ようこそ白浜へ」と書いた布を縫い付けている。座布団は2年に1度生地を新調している。 愛須部長(75)は「白浜も寒くなってきたので、ベンチに座ってほっこりしてもらえれば」と話した。
紀伊民報