【ラグビー/リーグワン2023-24アワード】ディビジョン1のMVPはリッチー・モウンガ。高本幹也が新人賞を獲得。
プレーオフ決勝の激闘の余韻が残る5月27日、リーグワンの年間表彰式『ジャパンラグビー リーグワン2023-24 アワード』が、東京都内のホテルで開催された。 アワードはまずチーム表彰からおこなわれ、ディビジョン(以下、D)3、D2の優勝チームからD1の4位~優勝チームまでが表彰された。 前日のD1プレーオフ決勝でリーグワンでは初となる優勝を遂げた東芝ブレイブルーパス東京からは、チームを代表してキャプテンのリーチ マイケルが登壇。リーグワンの玉塚元一理事長からトロフィーを授与され、「やっとチャンピオンになれてとてもうれしく思います。リーグワンが世界一のリーグになるよう、これからも盛り上げていきたい」と喜びを語った。
続いて行われた個人表彰では、各ディビジョンの優秀ヘッドコーチ賞が発表された。D1の優秀ヘッドコーチに選出されたのは、東芝ブレイブルーパス東京のトッド・ブラックアダーヘッドコーチ。前日の決勝について「ラグビーのすばらしさを見てもらえたと思います」と語り、「選手たちが本当に一体になれた。すばらしい道のりを一緒に歩むことができました」とシーズンを振り返った。 D1の得点王に輝いたのは、コベルコ神戸スティーラーズのSOブリン・ガットランド。16試合に出場して5トライ66ゴール20PGの計217点を挙げ、来日1年目で栄えあるタイトルを獲得した。 また最多トライゲッターは静岡ブルーレヴズのWTBマロ・ツイタマ、ベストラインブレイカーは東京サントリーサンゴリアスのWTB尾﨑晟也が初受賞した。 もっとも活躍したルーキーに贈られる新人賞は、東京サントリーサンゴリアスで10番に定着し、プレーオフまで含めて全18試合に出場した高本幹也が文句なしの受賞となった。 シーズン前の目標として全試合出場と優勝の2つを掲げていたそうで、「優勝はかないませんでしたが、全試合出場することはかなったので、来シーズンは優勝できるよう努力したいと思います」と新たな意気込みを口にした。 そしてセレモニーの最後に発表されたD1のMVPには、東芝ブレイブルーパスを14シーズンぶりの日本一に導いたSOリッチー・モウンガが選出された。 ニュージーランド代表やスーパーラグビーのクルセイダーズで数々の栄冠を手にしてきた世界的プレーメーカーは「クラブのために長くがんばってきた人々たちのためにも、優勝できて本当によかったと思います」と優勝の喜びを語り、「(今年入って亡くなった)天国にいる父にこの賞を捧げたいと思います。日本での初めてのシーズンを、関係者、サポーターのみなさんのおかげですばらしい一年にしていただいたことに感謝します」と締めくくった。 また今回のアワードでは、日本ラグビーの発展への貢献を称え、歴代最多出場記録を更新したコベルコ神戸スティーラーズのPR山下裕史、今シーズン限りでの引退を表明したNECグリーンロケッツ東葛のSH田中史朗、埼玉パナソニックワイルドナイツのHO堀江翔太の3人に功労賞が贈られた。