捨てられる運命だったバイオレット【1】サファリラリー4連覇という輝かしい偉業|1980年式 日産 バイオレット GL
今では見かけることが少なくなったA11バイオレット。Z型エンジンを搭載したPA10は、サファリラリーで優勝するなど、モータースポーツにおいては輝かしい実績を残している。ただし、今回紹介するのは、A型エンジンを搭載したA11の4ドアがベース。平凡な4ドアセダンに搭載されたエンジンは!? 【画像22枚】取材時の約8年前に製作したKA24型DOHCヘッドが組み合わされたZ16型エンジンを搭載。ボアφ89mm×ストローク78mmの1940cc。カムは、IN312度(11mmリフト)、EX272度(11mmリフト)、圧縮比11.5で、185ps/7500rpmを発揮 【1980年式 日産 バイオレット GL(A11) Vol.1】 1977年5月に発表されたA10系バイオレットは、先代710系の血統を受け継ぎつつ、直線基調のスタイルに生まれ変わった。ボディは4ドアセダンと「オープンバック」と称された2ドアハッチバック、バンの3種類。エンジンは当初L16型、A14型の2種類。79年のマイナーチェンジで角型4灯ヘッドライトにフェイスリフトされ(A11系)、エンジンはZ16型、A14型となり、81年まで販売された。 一見、平凡な角形の4ドアセダンだが、79年~82年のサファリラリー4連覇という輝かしい偉業を成し遂げている。ただし、510ブルや240Zに比べ、旧車としての評価はイマイチだ。 そんな隠れた名車といえるA11バイオレットの4ドアセダンを、普段のアシとして使いつつ、走りも楽しめる仕様にチューンナップしたのが、岡山県の長瀬肇さんだ。 初出:ノスタルジックスピード 2014年11月 Vol.005 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
Nosweb 編集部
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