長野・下諏訪で島唄ライブ 唄者・永井さんらが報告 瀬戸内町
5月26日に長野県下諏訪町で開かれた「奄美大島 島唄ライブ」に出演した唄者・永井しずのさん(64)らが5日、瀬戸内町役場を訪れ、鎌田愛人町長に盛況となった公演について成功を報告した。 同公演は、約1年前に下諏訪町から奄美大島に移住した白井千智さん(50)が仲立ちし、諏訪大社「御柱祭」の御柱曳行(えいこう)で歌われる「木遣(や)り唄」の保存会顧問で木遣り師の小松直人さんを招き、昨年12月に瀬戸内町で「木遣り奄美ライブ」を開催したのが縁。 当日、会場に集まった約150人の観客を前に、永井さんは島口でのトークを交えながら「朝花節」や「糸くり節」、「かんつめ節」など、奄美を代表する島唄10曲を披露。鎌田町長のビデオメッセージなども流され、約2時間のライブは、会場一体となった六調で締めくくられた。
また、「アート工房KOZUE」主宰の重山こずえさん(66)=瀬戸内町=が手掛けた化粧まわしや大島紬の小物のほか、パッションフルーツ、きび酢、黒砂糖など奄美の特産品の展示販売も行われ、会場は〝奄美色〟に染まった。 下諏訪町の宮坂徹町長からお礼の手紙を受け取ったという鎌田町長は「奄美の文化を下諏訪へ、また下諏訪の文化を奄美へ。互いにないものを補いながら良き交流が続いていくことを願う」と述べた。