AMPTAKxCOLORSの記念日に加わった新たな思い出 歌い手グループ史上最速、初武道館ライブ
「心が何回も折れかけた時があった」武道館に臨んだメンバーたちの胸中
アンコールでステージに戻った6人は、ひとりずつ今の想いを語った。けちゃは「心が何回も折れかけた時があったけど、楽しいメンバーと一緒にいれたから頑張れた」、あっとは「武道館に立てるほど努力して上を目指していけるメンバーと、それを応援してくれるお前たちがいることを誇りに思う」と、メンバーやリスナーへの感謝の言葉を口にする。 配信活動を続けるなかで「しんどいこともあった」と打ち明けたちぐさくんは、「でも、この1年の自分の努力はすべて成功だったと言えると思う」と誇らしげな表情を見せる。ぷりっつも「結成当初は馬鹿にされたこともあった」と振り返りながら、夢だった場所に立てたことに「有言実行させていただきました!」と嬉しさを滲ませた。 先日から声の不調を抱えていたまぜ太は「声出ないかもしれないって不安だった」と告白しながらも、リスナーからの歓声に「パワーもらったよ、マジで」とお礼を言う。「リスナーさんの支えがなければ絶対ここまで来れてない」と断言したあっきぃは、「辛いこともあると思います。……ない人いる? いないよね?」と問いかけながら、「そういう時、俺らがいます!」と自分たちもリスナーを応援していると優しく呼びかけた。 そして、この日多くのリスナーが身に着けていたグッズの法被を着て「恋うらら」を披露。続くラストは初披露の新曲であり、ライブタイトルにも冠された「虹」。“これからも一緒に歩んでいく”という、6人からリスナーへのメッセージが込められたような、あたたかいナンバーだった。 当初から目標としていた武道館ライブを、結成から1年10カ月というスピードで達成させたAMPTAKxCOLORS。一方で、ここまでの道のりは、決して順調なことばかりではなかったのだと思う。メンバーそれぞれが苦難を乗り越え、努力を重ね、リスナーと一緒に辿り着いた夢の場所だったのだろう。雨が降らないと見られないからこそ、この日6人とリスナーによって武道館に架かった虹は、それは美しい光景だった。
かなざわまゆ