イスラエル戦時内閣、首相が解散 中道派ガンツ前国防相の離脱で懸念
イスラエルのネタニヤフ首相が、6人で構成されていた戦時内閣を解散した。政府当局者が6月17日、明らかにした。中道派のガンツ前国防相と、アイゼンコット元参謀総長がガザを巡る首相の対応を批判し内閣を去って以来、存続を懸念する声が上がっていた。 イスラエルのネタニヤフ首相が、6人で構成する戦時内閣を解散した。中道派のガンツ前国防相が離脱し、内閣存続が危ぶまれていた。 首相は今後、ガザでの戦闘に関する協議をガラント国防相やデルメル戦略問題担当相らと行う。 解散した戦時内閣は昨年10月の紛争開始時、ガンツ氏がネタニヤフ氏の挙国一致内閣に加わり組閣された。 ガンツ氏とアイゼンコット元参謀総長はガザを巡る首相の対応を批判。ともに内閣を去った。 折しも、イスラエルには米国のエネルギー担当特使、ホッホシュタイン氏が訪問中。レバノン国境での緊張を和らげる取り組みを行っていた。 レバノンの親イラン武装組織ヒズボラは、国境沿いでイスラエル軍と交戦を続けている。 イスラエル軍のハガリ報道官 「ヒズボラの攻撃激化によりレバノンや地域全体は、壊滅的な結果をもたらす衝突拡大の瀬戸際に近づいている。ヒズボラはイスラム組織ハマスの盾になり、レバノンの将来を危険にさらそうとしている」