「この役は伊藤さん以外考えられない」伊藤万理華&中川大志が語る、映画『チャチャ』にかける思い。対談インタビュー
前半と後半でガラリと変わる世界観
――本作は絶対にネタバレ厳禁の作品ですが、前半と後半、ガラリと変わっていく世界の中で、キャラクターをぶれさせずに演じ切るのは大変だったのではないでしょうか? 伊藤「そうですね。チャチャが樂に夢中になるほど、本来彼女が持っていた自我の強さ、芯のあるイメージがどんどん崩されるというか、変化して行きました。この変化も含めて、チャチャという女の子のキャラクターを掴むのが本当に難しかったです。 最初は脚本を読んだだけでは掴みきれなかったのですが、撮影が始まって、樂がいることでチャチャ像が見えてきました。誰かを好きになることで溢れてくるチャチャの人となりはリアルですし、彼と心がすれ違う切なさなど、チャチャの気持ちを大切に感じながら演じました」 中川「やはり前半と後半の変化は難しかったですね。僕自身、樂の感情の流れは最初から掴んで演じていたのですが、この映画の持つ独特な世界にどうやって自分の芝居のチューニングを合わせていくのか…。これは後半に限らず全体的に悩んだし、監督ともたくさん話し合いました。でもガラッと変わっていく展開は、間違いなくすごく面白いと思います」 (取材・文:斎藤香) 【伊藤万理華】スタイリスト 和田ミリ、ヘアメイク 外山友香(mod’shair) トップ、スカート/チカ キサダ ブーツ/カチム 【中川大志】スタイリスト リン リェン リー、ヘアメイク 堤紗也香
斎藤香