殺害後、女子大生のスマホから「代わりに金返す」と借入先に 追及逃れる目的か
大阪府枚方市中宮東之町のマンション一室で、住人の大学生、渡辺華蓮(かれん)さん(19)が殺害された事件で、大阪府警は11日、渡辺さんのノートパソコンやスマートフォンなどを盗んだとして、窃盗容疑で、交際相手の無職、西光勝被告(26)=殺人罪で起訴=を再逮捕した。 【写真】女性の遺体が見つかったマンション 盗んだスマホで渡辺さんに成り済まし、容疑者の代わりに借金を返すという旨のメッセージを、借入先に送っていたことも判明。借入先から自らへの追及を逃れるため、渡辺さんに成り済ました可能性があるとみて、府警が詳しい状況を調べている。 捜査関係者によると、西光容疑者は殺害後、渡辺さんのスマホを持って逃走。府警がスマホを解析したところ、渡辺さんに成り済まし、金の借入先に「(西光容疑者に)代わって、お金を持っていく」といったメッセージを送っていた。 西光容疑者は渡辺さんが勤めていた飲食店や消費者金融に数百万円の借金があり、この日は飲食店の「ツケ」の支払日だった。 再逮捕容疑は、5月16日午後5時10分ごろ、渡辺さんの自宅からノートパソコンやキャッシュカードなどを盗んだとしている。 西光容疑者は「ホテルの宿泊費を捻出するためにパソコンを売った」と供述。府警によると、西光容疑者は殺害後、タクシーを利用して移動。盗んだノートパソコンを数万円で売却し、大阪市内のホテルに滞在していた。