助っ人の歴代ベストナイン リー、ブライアント、ローズ…パ・リーグで最強の外野手は?【愛すべき助っ人たち】
近年のベストナインでは助っ人が激減
前回は助っ人の外野手でもセ・リーグを中心に活躍した名選手を振り返ってみたが、今回はパ・リーグ。セ・リーグとの大きな違いは、パ・リーグは1975年から指名打者制を採用しており、登録は外野手でも基本的には指名打者として出場しているような選手もいることだろう。実際、プロ野球のベストナインでも、もちろん年度は異なるものの外野手と指名打者の両方で選ばれている選手がいる。 【選手データ】レロン・リー プロフィール・通算成績 そんな外野手は3人いる。ロッテのレロン・リー、近鉄のラルフ・ブライアント、同じく近鉄とオリックスで活躍したタフィ・ローズだ。ちなみに、ローズはセ・リーグでも巨人で外野手のベストナインに選ばれている。リーはロッテにおける助っ人の歴史で打撃部門のトップに君臨しているだけでなく、在籍11年で通算4000打数を超え、通算打率.320はプロ野球の頂点に輝く数字だ。本塁打王と打点王で打撃2冠の77年、首位打者の80年は、いずれも外野手でベストナインに選ばれている。 豪快な三振でも印象を残すブライアントは80年代の終盤、近鉄の名場面を彩った助っ人。89年にはシーズン終盤の4連発でチームをリーグ優勝に導いた。このときは外野手としてベストナイン。ローズも55本塁打を放って近鉄のリーグ優勝に大きく貢献した2001年は外野手でベストナインに選ばれている。 もちろん、近年は助っ人のベストナイン選出は指名打者が圧倒的となっているが、外野手としてのみベストナインに選ばれている助っ人は、西武の系譜から白仁天とテリー・ウィットフィールド、日本ハムからトミー・クルーズとトニー・ブリューワが選出。その後、西武からダリン・ジャクソン、日本ハムからシャーマン・オバンドー、リーのいたロッテからはマット・フランコが選ばれている。 ソフトバンクの系譜ではダイエー時代、94年のケビン・ライマーが唯一。21世紀に誕生した楽天からは2008年のリック・ショートが現時点では最初で最後だ。また、指名打者制が導入される以前の選出は、東京・ロッテのジョージ・アルトマンと太平洋(現在の西武)のドン・ビュフォードの2人が選出されている。 写真=BBM
週刊ベースボール