元外資系金融エリートの経済愛好家が教える!投資信託で具体的にお金を増やす方法
誰だってお金はほしいもの。一体どうすれば増やせるのでしょうか? 経済愛好家の肉乃小路ニクヨ氏は著書『確実にお金を増やして、自由な私を生きる! 元外資系金融エリートが語る価値あるお金の増やし方』(KADOKAWA)の中で、その方法を説明。本書から一部抜粋して紹介していきます。 【早見表】年金に頼らず「夫婦で100歳まで生きる」ための貯蓄額
資本主義の未来を信じて投資
ここからは具体的にはどのようにしてお金を増やしていくかという話をしていきたいと思います。結論から言うと、まだ若くて今後収入増が見込めるような期間は株式系の投資信託が中心、老後が見えてきたら、債券などの比率を高めていくという方法がおススメです。 トマ・ピケティというフランスの経済学者の日本でもベストセラーになった『21世紀の資本』(みすず書房)という本にもありましたが、その中に富の不等式「r>g」について書かれています。 この「r」は資本収益率です。これは株式や債券、不動産などの資産からの収益です。 「g」は経済成長率です。これはつまり労働によって得られる収益のことです。ピケティさんはこの不等式によって貧富の格差が拡大したという話をしていました。 私のモットーは、「人は本来の仕事で頑張ってお給料を上げていくべし」ですが、株式や債券、不動産などの資産からの収益率が経済成長率を超えるというなら、使わない手はないと思うのです。 稼いだお金をせっせと資産化していくしかないと思うのです。そして資産の中で一番手をつけやすいのは投資信託だと思います。 私は資本主義の未来を信じています。会社へ投資するというのが本来好きです。それだったら個別の株式投資をやれよと思われるかもしれませんが、個別株式だとその会社に何かあった時には資産が紙屑(今は電子化されているので実際には紙屑にはなりませんが)になるという側面があります。 SNSが発達し、企業もSNSと付き合っていかなければならない時代です。社内で何か問題があって、SNSで拡散されてしまうと、企業の存続に関わる大変なことが起こるようになったのは皆さんもよくご存じだと思います。 そういった意味でも分散投資ができる投資信託という仕組みを使うのが、良いと思っています。一般的にリスクは「株式>債券」です。 リスクが大きければ狙えるリターン(収益)も大きくなると言われているので、資産を形成している時は株式型の投資信託を中心にするのが良いと思います。 そしてそろそろ老後が近づいてきたなと思ったら、債券の比率を上げていく。それが王道だと思います。