児玉碧衣「納得がいかない1年だったけど、終わりよければすべてよし」~ガールズグランプリ29日・静岡競輪
◇ガールズグランプリ2024(29日、静岡競輪11R・16時30分) 児玉碧衣(29)=福岡・108期=が29日、ガールズグランプリ2024に出場する。 私は負けない。(副賞)レクサスが一番似合うのは私。だって私は碧衣だから。児玉が、覚悟を持ってやってきた。18年からグランプリ3連覇。23年にはガールズ初のG1「パールカップ」を制し初代女王に。実力に加え、かれんなルックスで大人気。民放へのテレビ出演も数知れず、ガールズケイリン=児玉を確立した。 だが、今回は表情が違う。こんな児玉を一度も見たことない。そして考えられない、似合わない言葉が口から飛び出した。「がむしゃらに、あがきます」。聞きたくない言葉だが、それが今の児玉の現実だろう。前回の平は前検日当日に、平熱が35度2、3分の児玉が「37度9分の熱が出て…。インフルエンザではなかったのですが」急きょ欠場。平熱が低いだけに38度前後の熱は想像を絶する。 1週間弱、動けなかったが、徐々にモチベーションを高めてきた。19日は広島で開かれた敬愛する歌手・倖田來未のディナーショーに行って勇気と元気をもらった。24日は自宅で尾方真生らとクリスマスパーティー。気持ちの面から戦う態勢を整えた。 「あとはスイッチが入るかどうか」と26日に話していたが、前検日の27日は、明らかに表情が明るく、そして厳しくなっていた。スイッチが入った証拠だろう。直前に受けたマッサージでは先生から「筋肉の反応はいいから」とお墨付きをもらった。「納得いかない1年だったけど、終わりよければ全て良しですね」。3年遠ざかっている頂点へ、勝つのは児玉しかいないだろう。 (永井 順一郎)
報知新聞社