<杉咲花>主演ドラマ「アンメット」 “三瓶”若葉竜也との14分の長回しシーン「いつまでもああしていたかった」
杉咲花さん主演のカンテレ・フジテレビ系“月10”ドラマ「アンメット ある脳外科医の日記」(月曜午後10時)の第10話が6月17日に放送される。ドラマは同話から最終章に突入し、放送は残り2話となった。杉咲さんが自身でアイデアを出した場面や制作に深く関わった思いなどを語った。(インタビュー前後編の後編) 【写真特集】“ミヤビ”杉咲花と“三瓶”若葉竜也の関係はさらに深まる? 気になる第10話の場面カット
◇脚本作りにも参加「精査に1時間以上かかることも」
--これまでの放送で、好きなシーン、印象に残ったせりふがあればお教えください。
数えきれないほどありますが、第9話のラスト、医局での三瓶先生(若葉竜也さん)とのやり取りが忘れられません。 現場にいた全スタッフが大きな輪になってリハーサルを見つめ、各部署がアイデアと体力を振り絞って長回しに臨みました。自分でも信じられないほど緊張しましたが、俳優がどんな動きをしても絶対に捉えてやるという熱量で重たいカメラを担ぎ続け、どこが切り取られても最高に美しい光をセッティングし、一つの吐息も録(と)りこぼさないほどの気概で音を拾い、祈るように見守ってくれているスタッフさんに囲まれながら行われた撮影。いつまでもああしていたい14分でした。
--杉咲さんのアイデア、ご提案で実現したシーンや撮影方法などもあったと聞いています(第2話のサッカー少年とミヤビが向き合う、高架下でサッカーボールを蹴り合う長回しのシーンなど)。具体的にどういったシーンだったか、その時のお考えなどお聞かせいただけますか。
高架下のシーンでは、亮介が自分の状態や気持ちをとても繊細に実感する重要なシーンでした。ゲスト出演というただでさえ緊張する環境のなかで、そこにいる人たちを信じて心を裸にしていく時間はとてつもないプレッシャーに襲われるはずで。少しでもフラットにその瞬間を生きられるために、Yuki(Saito)監督とアイデアを出し合って、30分間の長回しをすることが決まりました。