ブッキング・ドットコムが「2025年の旅行トレンド」を発表
ほかでは手に入らない古着や中古品探し
■ほかでは手に入らない古着や中古品探し 2025年、バカンスのワードローブは生まれ変わる。流行に敏感な旅行者は、ヴィンテージを求める旅に出て古着屋を訪ね、より持続可能なファッションをスーツケースに詰めて帰ってくるだろう。 調査では、51%が「旅行用の衣類は事前に用意せず、旅先で購入したい」と回答。Z世代の場合は63%に上った。「旅行中に古着屋を訪れたい」と回答した人は55%で、「海外旅行中にヴィンテージショップや古着屋で購入した経験がすでにある」人は73%だった。 こうした傾向の背景に、コストと気候変動に対する意識があることは間違いない。考えが変化したのは、ファッションだけが理由ではなく、賢い消費者であり続けるためでもある。調査によると、56%が「旅行中に古着屋や中古品店を訪れる予定」で、68%は「経験を最大限に生かすために旅費を切り詰める」と答えた。旅先で中古品店に足を運び、掘り出し物を発見することは、2025年の旅行で非常に重要なポイントになるだろう。 パリ北部のクリニャンクールで開かれる世界最大規模の蚤の市や、スペインのビルバオで開かれる蚤の市に出かけよう。ヴィンテージものを扱うお店が多数出店される。 ■高齢者は財産を子どもに残さず、旅で使い切る ブッキング・ドットコムの予測によると、ベビーブーマー世代はのんびりと老後を過ごさず、身をもって「人生を謳歌する」姿を他の世代に示すつもりだ。いま増えているのが「SKI」と呼ばれる旅行だ。SKIとは、斜面を滑り降りるスキーのことではなく、「Spending Kids’ Inheritance(財産は子どもに残さず使い切る)」の略だ。孫や子どもを持つ世代は、優先順位を変え、お金を貯め込まずに使い切ろうとしている。調査では、親世代の46%が、「子どもに財産を残さず、2025年にはそのお金を生涯の思い出となる旅行に使いたい」と回答した。 この傾向には、家族のための行動も含まれる。高齢者が、子どもや孫の旅費を負担するというかたちで、生活費高騰の危機を乗り越えられるよう多額を支援しているのだ。調査では、「成人してから、親に旅費の全額か一部を払ってもらったことがある」と回答した人は58%に上った。ベビーブーマー世代はこうした傾向を後押ししているようで、ベビーブーマー世代の80%が「子どもの旅費を喜んで負担する」と回答。また、78%が「次回の旅行を予約するときは、孫の分も喜んで負担する」と回答した。
Rebecca Ann Hughes