玉川徹、ヒール役を買って出た理由「羽鳥さんが“いい人”だから、僕は“嫌われるかもしれない人”をやるしかないなと思ったんですよ」
テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」レギュラーコメンテーターの玉川徹とフリーアナウンサーの原千晶がパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「ラジオのタマカワ」。「テレビではまだ出せていない玉川徹の新たな一面を発信!!」をコンセプトに、ビジネス、キャリア、マネー、カルチャー、エンタメ、音楽など、さまざまなジャンルをテレビとは違った角度から玉川が深掘りします。 今回の放送では、小倉智昭さんがゲストに登場。フジテレビで開催された小倉さんの喜寿のお誕生日会の話や、「とくダネ!」(フジテレビ系)時代のエピソードを語りました。
◆玉川にとって「とくダネ!」は大きな壁だった
玉川:この前耳にしたんですけど、誕生日のお祝いをフジテレビの社内でやられたんですよね? 小倉:そう、この前77歳になったの。 玉川:喜寿ですね。 小倉:「とくダネ!」が終わって3年経つんですけど、「小倉さんのお祝いがやりたい」と2、30人ぐらいに言われてね。どこかの居酒屋でって話になっていたんですけど、ふたを開けてみたらフジテレビの食堂でやることになったんですよ。 玉川:フジテレビの食堂ってどこにあるんですか? 小倉:社屋の18階のものすごく景色がいいところ。なんでここか聞いたら、みんなが行きたいって話になって(参加希望者が)100人以上になったそうです(笑)。楽しかったですよ。 当時のプロデューサーに「みんな、よく来てくれたよね」と言ったら、「この100人は小倉さんが育てた100人ですから」って言ってくれたんです。お世辞半分だったとしても嬉しかったですね。 玉川:実際、お世辞じゃないですよ。出演者の方もいらっしゃったんですか? 小倉:アナウンサー以外は来なかった。今回は声をかけなかったみたい。 玉川:あの頃の「とくダネ!」って、僕にとってはものすごく大きな壁だったんですよね。厚くて高い壁。 小倉:一番いいときだね。 玉川:そうです。これは勝てないと思いました。強いときの番組というのは、何をやっても面白かったんですよね。 小倉:僕は「とくダネ!」を辞める5、6年ぐらい前から、全体会議でみんなに「このままいったらテレビ朝日に負けるぞ」ってずっと言っていたんです。 玉川:そうなんですか! 小倉:ものすごく力をつけているから、横綱相撲のつもりでやっていたら負ける。「もうちょっと他局を見て研究しろ」って言ったんだけど、フジテレビはそういうところが弱かったと思うね。 玉川さんがあるときからけっこう辛口の視点で見るようになったのも、ひょっとして(「とくダネ!」を)意識されているのかなとも思ったけど、じっくり取り組んでいく姿勢がものすごく伝わってきていたから、やがて逆転されるだろうなと思っていました。 玉川:おっしゃるとおりで、自分はディレクターでもありましたから、小倉さんをいかに因数分解するかを考えました。小倉さんは1人で僕と羽鳥さん両方の役をやっていたような人だから、それを分解したらどうだろうかと本当に考えていました。 羽鳥さんが“いい人”だから、僕は“嫌われるかもしれない人”をやるしかないなと思ったんですよ。そういうのって感じられたりしていました? 小倉:感じていましたよ。叩かれるのは玉川さんが多いわけよ。そういう意味では損な役割だけど、それがあるからあの番組は面白いんだよなって思っていましたから。 (TOKYO FM「ラジオのタマカワ」放送より)